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大分市、GPS搭載首輪でニホンザルの行動を調査

2016年09月14日

大分市は、高崎山自然動物園周辺に生息するニホンザルに、GPS測位機能を備えた首輪を取り付け、今後の保護管理や農作物の食害対策に役立てるための基礎データ収集を始めました。

高崎山には約1,500頭のニホンザルがB群とC群の2群に分かれ生息しています。給餌(きゅうじ)の時間はサル寄せ場に降りてきて時間を過ごしますが、あくまで「餌(え)付けされた野生のニホンザル」であり、サル寄せ場以外の場所での暮らしぶりは大まかにしか把握されていませんでした。

特に、急峻な地形の高崎山(標高628m)の山中での生活は全くといっていいほど分かっていなかったといいます。近年、群れの規模が大きくなり、群れの行動範囲を知る必要性が高まったことから、今回の行動調査事業が実現しました。

6頭に首輪を装着し、約1年間の運用を予定

GPSロガーと発信機付きの首輪は、餌(えさ)でおびき寄せて捕獲され、獣医師により麻酔を打たれたニホンザルに装着されました。

装着を委託された株式会社野生動物保護管理事務所の担当者によれば、首輪の装着には特にノウハウが必要であると言います。
「麻酔でぐったりしているサルは、姿勢により筋肉の具合で、首まわりが変わってきます。イノシシやシカなどと違って、サルは両手指を使う動物なので、ゆるければ簡単に外されてしまいます、また、キツすぎると食事や行動が制限されてしまいます。必要以上のストレスを与えるのはできるかぎり避けたいこともあり、ちょうど良いキツさを見つけるのはたいへん難しい」とのことです。

ちなみに首輪を装着された個体は「ハニー」「マオ」「オンブ」「アンニン」「ダイゴロウ」「氏名不詳」の6頭で、いずれも概ね8歳以上のメス(ダイゴロウもメス)です。メスが選ばれたのは、オスと違って群れを離れることがないため、群れ全体の移動調査に好適だからです。

装着された発信機は、日本国内の法規制に準拠した電波を発信します。その電波を頼りにサルに接近し、十分近づいたところで、GPS測位機器に無線接続し、位置情報の記録をダウンロードする、という段どりです。この方法で今後約1年間の運用が予定されています。

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※ヘッダはイメージです。本文画像提供:大分市