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[報告] ILS 2025で「みちびきビジネス交流会」を開催

2026年02月09日

内閣府は2025年12月1~4日に都内で開催されたオープンイノベーションマッチングイベント「イノベーションリーダーズサミット(ILS)2025」(運営:株式会社プロジェクトニッポン)に参加し、初日の12月1日に「みちびきビジネス交流会 ~測位インフラが変える産業のカタチ~」を開催しました。

交流会には、みちびきを活用した事業を行う計13団体が参加しました。(以下、当日の発表順)

三上参事官

開会の挨拶に立った内閣府宇宙開発戦略推進事務局 準天頂衛星システム戦略室長の三上建治参事官は、「世の中にはコメ不足、クマ対策、火事などの様々な社会課題のニーズがあります。ぜひ皆さまの力で、数あるサービスの一つとして高精度測位、あるいは信号認証というセキュアなサービスを使っていただきたい」と述べ、「交流会を起点としてビジネスの種ができるよう、胸襟を開いて自由な会話をしていただけることに期待しています」と話しました。

和田企画官

次に内閣府宇宙開発戦略推進事務局 準天頂衛星システム戦略室の和田弘人企画官が、準天頂衛星システム「みちびき」が提供するサービスについて、以下のとおり説明しました。

講演資料-1

政府は、いつでも、どこでも、だれでも地理空間情報を使える社会を目指して、屋外の基本的な情報を皆さまに提供する「みちびき」の利用拡大活動を行っています。
私たちはみちびきを日本版GPSと呼んでいますが、実際にはGPSより精度の高い情報を提供しています。人を誘導するには1mの精度があれば十分ですが、みちびきの精度はセンチメートルに達しており、民間のRTK(リアルタイムキネマティック)サービスに代替する形でCLAS(センチメータ級測位補強サービス)を使うことができます。RTKとほぼ同等の精度で自動運転やドローンへ活用することができます。

講演資料-2

サービス開始当初は高価だった技術開発者向けのアンテナ・受信機の価格も最近は10万円を下回るようになり、だれでも使えるデバイスとなりました。

講演資料-3

人が住んでいるところでは使いやすくても、海に出ると使いづらいといった通信設備の揃っていない場所でもみちびきなら使えます。災害に遭って地上の通信設備がダメージを受けても、みちびきなら使うことができます。いつでも、どこでも、だれでも使えるインフラとして、皆さんのビジネスの中にみちびきを上手く取り入れて、よりよい社会の構築に役立ててもらいたいと思います。

講演の様子

続いて、参加した13団体が順番にスライドを投影しながら、みちびきとの関わりを中心に自社の事業概要を説明しました。

笠原氏

2024年度のみちびきを利用した実証事業で実施した「ごみ収集管理における『みちびき』活用実証」などの取り組みをニュージャパンナレッジ株式会社の笠原宏文取締役が説明しました。

講演資料-4
船水氏

2024年度のみちびきを利用した実証事業で実施した「CLASとLiDAR・SLAMのハイブリット運用による都市ガス供給エリアでのGNSS活用標準化に向けた実証」などの取り組みを北海道ガス株式会社 技術開発研究所の船水孝洋氏が説明しました。

講演資料-5
芥川教授

2021年度のみちびきを利用した実証事業で実施した「みちびきとMarhy 3D Map(機械可読高精度三次元地図)のコラボレーションによる自動運転の基礎的実証事業」など、Smart city を実現させる自動運転システムの開発の取り組みを福島工業高等専門学校の芥川一則教授が説明しました。

講演資料-6
髙田氏

2018年度にみちびきを利用した実証実験で実施した「列車制御を目指した準天頂衛星利用の実証評価研究」など、鉄道における列車制御システムへの取り組みを株式会社京三製作所 R&Dセンターの髙田哲也センター長が説明しました。

講演資料-7
伊藤氏

みちびきを利用した実証事業などで、みちびき海象ブイを使って海洋モニタリングを行っている取り組みについて株式会社ブルーオーシャン研究所の伊藤喜代志代表が説明しました。

講演資料-8
日吉氏

有機栽培に取り組む米作農家に向けて水田雑草対策ロボット「ミズニゴール」などを提供する活動を株式会社ハタケホットケの日吉有為代表取締役が説明しました。

講演資料-9
笹川氏

2025年度のみちびきを利用した実証事業において「アジア太平洋地域向けMADOCA-PPP海洋ブイによる潮位計測システム実証事業」を行っている取り組みなどを株式会社アークエッジ・スペースの笹川 正氏が説明しました。

講演資料-10
ACSL

国産技術をコアとしたドローンの機体メーカーである株式会社ACSLが、開発・販売、ソリューションの展開によりドローンの社会実装を推進している自社の活動を紹介しました。

講演資料-11
横井氏

GNSS位置情報を用いたスポーツ観戦DXを手がけるスタートアップとして、「駅伝」「自転車(ロードレース)」「トレイルラン」などで秒間隔のLIVEトラッキングを行う事業などへの取り組みを、N-Sports tracking Lab合同会社の横井愼也代表が紹介しました。

講演資料-12
岸氏

スマホやスマートグラスで使用可能なAR(拡張現実)技術を用いた作業効率化アプリにみちびきの高精度位置情報を活用する取り組みについて、株式会社Rootの岸 圭介代表取締役が説明しました。

講演資料-13
馬渡氏

2025年度のみちびきを利用した実証事業において「林業植栽機械化のためのみちびきを使った自動走行実証事業」を実施している取り組みなどについて、合同会社ビスペルの代表を務める馬渡 純氏が説明しました。

講演資料-14
Oceanic Constellations

多数のUSVによる海洋コンステレーションを構築し、無人機ネットワークによる海洋常時モニタリングを行う事業を展開するスタートアップである株式会社Oceanic Constellationsが、2024年度のみちびきを利用した実証事業において、JAMSTECと共同で「みちびきを活用したドローン船による気象観測に関する実証実験」を行った取り組みなどを紹介しました。

講演資料-15
服部氏

東京メトロポリタンテレビジョン株式会社は、首都圏を放送対象地域として地上デジタルテレビ放送「TOKYO MX」を放映しており、2022年度のみちびきを利用した実証事業で実施した「地上デジタル放送波を活用した避難者情報伝達手段の実証実験」などの取り組みを同社 地域防災DX事業室長の服部弘之氏が紹介しました。

講演資料-16

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