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[報告] 国土交通省性能評価センターの一般公開でみちびきや地上局アンテナを紹介

2023年11月22日

2023年9月30日、国土交通省性能評価センター(茨城・常陸太田市)で空の日・空の旬間(*)を記念した一般公開が行われました。性能評価センターは、人工衛星を利用して航空機の安全運航に必要となる通信、航法サービス等を提供する国土交通省の機関です。
みちびきの地上システムとして運用を行う「主管制局」は、この性能評価センターの敷地内に設置されています。準天頂衛星システムサービス株式会社が365日24時間体制で管制運用を行っており、今回の一般公開にも協力として参加してみちびきの概要説明や関連する設備の解説などを担当しましたので、その様子をお伝えします。

(*)空の日・空の旬間:わが国の航空は、第二次世界大戦後の1952年に民間航空機の運航が再開されて以後、約半世紀の間に目覚ましい発展を遂げ、いまや国民生活にとって不可欠の交通機関となると共に、空港は地域発展の核となりました。運航再開から40周年に当たる1992年、より多くの皆さまに航空に対する理解と関心を高めていただく目的で、9月20日を「空の日」、9月20~30日を「空の旬間」と設定し、この期間には毎年、各地の空港や関連事務所等において、管制塔などの空港施設見学や航空教室等が開催されています。

常陸太田市中心に幅広い年齢層の50人が参加

屋上見学

センター建屋の屋上見学の様子

当日は、小学生以上を対象に行われた事前応募の中から抽選で選ばれた約50名が参加し、午前と午後の約2時間ずつに分かれて、同センターが実施している業務について説明を受けた後、センターの各施設(運用現場や建物屋上、発電機や追跡管制局のレドーム内など)を見学しました。また、展示室の見学や工作コーナーでのワークショップの時間も設けられ、子どもたちはみちびきペーパークラフトや紙コップロケット作りを楽しみました。

一般公開の様子

常陸太田市公式マスコットキャラクター「じょうづるさん」(左)、工作コーナーの様子(右)

職員がセンターでの仕事や施設の概要を説明

講演の様子

佐藤所長

概要説明では、まず国土交通省性能評価センターの佐藤琢所長が「空の日」一般公開イベントについて話し、続いて同じく性能評価センターで準天頂衛星連携調整官を務める重田誠氏が、性能評価センターの説明を行いました。

重田氏

国土交通省と内閣府が連携して仕事していると解説する重田氏

準天頂衛星システム「みちびき」の概要を説明した日本電気株式会社の岩佐海詩氏は、みちびきが衛星測位を行う仕組みや、8の字軌道を描きながら地球を周回していることなどを解説しました。

岩佐氏

日本電気の岩佐氏

展示室や工作コーナーでの楽しいひととき

パネル展示

紹介パネルや受信機、模型などを展示

ジオラマ

性能評価センターのジオラマ

展示品

みちびきペーパークラフト(左)やソフトグライダー(右)

作り方パネル

紙コップロケットの作り方

工作コーナー

工作コーナーで紙コップロケットにデコレーション中

みちびき追跡管制局のレドームを間近で体験

アンテナ

レドーム内に設置されたアンテナ

峰田氏

三菱電機の峰田氏

みちびき追跡管制局のレドーム内の見学では、三菱電機株式会社の峰田信之氏が設備の解説を行い、参加者はその説明に熱心に聞き入っていました。

参加者

説明を熱心に聞く参加者

参加者は常陸太田市在住の方が多く、赤ちゃんを連れたファミリー層、小学生からおじいちゃん、おばあちゃんまで幅広い層の方々に見学いただきました。近隣に住む参加者からは「近所に白い巨大な建物があるのは知っていたが、まさかここで日本だけでなく全世界で使われる重要なサービスが運用されているとは思わなかった」と驚きの声が聞かれるなど、見学を通してみちびきを身近に感じていただき、航空機の安全航行、そしてみちびきの位置・姿勢などの監視・制御に必要な業務の現場に関して理解を深めていただきました。引き続き、近隣住民の皆さまのご理解やご共感を得ながら、サービス提供業務を進めてまいります。

参照サイト

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