[報告] SATEX 2020に出展
準天頂衛星システムサービス株式会社は2020年11月4~6日、東京ビッグサイト(東京・有明)で開催された「SATEX(衛星測位・位置情報展)2020」に出展しました。2018年11月に開始した日本版GPS、準天頂衛星システム「みちびき」によるサービス運用が、今月でちょうど2周年を迎えたのに合わせ、みちびきの対応製品や対応サービスなど各分野で拡がり続ける利活用の最新状況を、映像や展示物で紹介しました。

会場となった東京ビッグサイト
事例映像を上映し、みちびき対応製品を展示

準天頂衛星システムサービスの出展ブース
準天頂衛星システムサービスの出展ブースでは、実証実験などの事例映像を上映したほか、みちびき対応機器や受信機など多数の展示を行いました。以下に、当日ブースに展示した機器を紹介します。
▽東光鉄工の農業ドローン

TSV-AH2(中央)とAQLOC-Light(右下)
東光鉄工株式会社の農業用ドローンTSV-AH2は、みちびきのCLAS(センチメータ級測位補強サービス)に対応した三菱電機の最新GNSS受信機AQLOC-Lightを搭載することにより、肥料の精密散布によるスマート農業を実現します。高度5m、時速15kmの移動速度という条件で行った実証実験では、ホバリング中心点からの精度誤差が約20~30cmとなりました。
▽JSPのCLAS対応測量機器

JSPの測量機器
合同会社JSPのCLAS対応測量機器は、みちびきのCLASに対応した測量支援システムで、従来のVRS(仮想基準点)やRTK(リアルタイムキネマティック)方式に比べて、トータルステーション並みの低コストで導入可能です。衛星からの受信データのみを使用するためランニングコストも削減できます。通信設定なども不要で使いやすく、Androidスマートフォンをベースとしたシンプルな操作性を実現しています。
▽ブルーオーシャン研究所の波高計測ブイ

ブルーオーシャン研究所の波高計測ブイ
株式会社ブルーオーシャン研究所のCLAS対応波高計測ブイは、みちびきのSLAS(サブメータ級測位補強サービス)及びCLASに対応した海象観測ブイで、高精度測位による緯度・経度・高度を通信でクラウドサーバーに送信し、AIによる解析で波高や流れを推定することにより、海の状態をリアルタイムで観測できます。定置網の網おこし支援や海難事故防止、海洋観測ロボットの計測支援など、海洋観測プラットフォームとしてさまざまな用途に活用できます。
▽本田技研のロボット型見守り端末

ランドセルに装着したRopotを展示
株式会社本田技術研究所のロボット型見守り端末「Ropot」は、みちびきのSLAS信号に対応しており、児童がランドセルの肩ベルトに装着して使用します。事前にスマートフォンを使って安全確認が必要な地点を登録しておくことで、児童が登録地点に近づくと振動によりリマインドします。ロボットの位置情報を定期的にクラウドサーバへ送信し、保護者はスマートフォン上でリアルタイムに自分の子どもの現在地を確認できるほか、行動データを記録して後から一緒に振り返ることもできます。センサーにより、後方から接近する車両を検知してリマインドする機能も搭載しています。
▽エル光源の災危通報対応の街路灯

災危通報に対応した街路灯(左)とサイネージ(右)
株式会社エル光源が開発した、みちびきの災危通報(災害・危機管理通報サービス)に対応したLED照明灯で、2019年12月に和歌山県御坊市の津波避難タワーに導入されました。近隣エリアの津波や地震速報などを受信した場合には自動的に明るい緊急避難モードで点灯すると共に、災害情報の表示や音声出力も行えます。また、みちびきの測位情報をもとに設置場所を自己判断する機能も搭載しています。
▽N-Sportsの水上スポーツ用SLAS対応端末

GNSSトラッカーを装着した専用ウェア
N-Sports tracking Lab合同会社が開発した水上スポーツ用のSLAS対応端末は、みちびきのSLASに対応したフォルテ製GNSSトラッカーFB2020を水上スポーツの選手のウェアに装着することで、選手の位置情報をリアルタイムに観客に伝えてオンライン観戦を実現すると共に、災危通報により地震や津波の情報をいち早く選手に伝えます。また、スタートとゴールラインにそれぞれの2機のCLAS対応受信機を設置することで高精度で仮想ラインを形成し、ゴール着順判定の支援に利用します。さらに、出艇や帰着時刻をジオフェンスで記録することもできます。

フォルテのFB2003(左)とFB2020(右)
▽エクスプローラのSLAS対応物流トラッカー

SLASに対応した無線ICタグユニット
株式会社エクスプローラの無線ICタグユニットは、みちびきのSLASに対応したGNSSトラッカーにより、LPWA(Low Power Wide Area)のSIGFOXを使って位置情報データを送信できます。コンテナやトレーラーシャーシに設置すれば、Googleマップ上で現在地を把握できます。コンテナ管理の専用アプリを使用し、メンテナンス日程が近づいたコンテナの位置を表示したり、同じ駐車場に停車している日程をカウントしてアラーム表示したり、コンテナがどの港にあるかを確認したりと、さまざまな活用が可能です。
▽ソフトバンクのSLAS対応GNSSトラッカー

ソフトバンクのGNSSトラッカー
ソフトバンク株式会社のSLAS対応GNSSトラッカーは、みちびきのSLASに対応したマルチGNSS受信機で、LTE回線により位置情報データを送信できます。加速度や角速度、気圧、温度(筐体内)などを計測することも可能なほか、みちびきの災危通報の情報を取得することも可能です。
▽MSJのマルチGNSS受信機

MJ-2014-GM4
マゼランシステムズジャパン株式会社のマルチGNSS受信機モジュールは、みちびきのL6信号に対応した多周波マルチGNSS受信モジュールで、L6信号のCLAS方式とMADOCA方式の双方に対応しており、誤差数cmの高精度測位が可能となります。
▽SeptentrioのCLAS対応マルチGNSS受信機

AsteRx-U
SeptentrioのCLAS対応マルチGNSS受信機は、デュアルアンテナに対応し、正確で確実な方位角計測が可能です。高機能なWebUIを搭載しており、受信機の遠隔状態監視が可能で、IP67相当の防塵・防水仕様となっています。

















