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[展示]-2 G空間EXPO 2016における測位関連展示

2016年11月30日

11月24~26日の3日間、東京・お台場の日本科学未来館で行われたG空間EXPO 2016。3日間の合計で1万9,138人と多くの来場者を迎えました。内閣府宇宙開発戦略推進事務局と準天頂衛星システムサービス株式会社は、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構(JAXA)、一般財団法人衛星測位利用推進センター(SPAC)と連携した統合ブース内に共同で出展しました。その模様は先日速報でお伝えしましたので、今回はそのほかに出展された衛星測位に関する展示のいくつかを紹介します。

展示ブース

「G空間社会の仕組みを知って日本の未来を体感しよう!」

JAXAブース

JAXAブースは、みちびきを打ち上げるH-IIAロケットの模型を展示しました。

GNSS火山変動リモート観測装置「REGMOS」

国土地理院ブース

国土地理院のブースは、火山に設置して電子基準点を補間し、詳細な地殻変動を捉えるGNSS火山変動リモート観測装置「REGMOS」(Remote GNSS Monitoring System)の実物を展示したほか、UAVを使った測量を支援する国土地理院内の横断的組織「国土地理院ランドバード(GSI-LB)」の取り組みを紹介しました。

REGMOS

REGMOS

GSI-LBの取り組み

GSI-LBの取り組み

周辺の3次元位置情報を高精度で取得するMMS

MMSの実車

三菱電機株式会社とアイサンテクノロジー株式会社は共同で、道路を走行しながら周辺の3次元位置情報を高精度で取得するMMS(Mobile Mapping System、モービルマッピングシステム)の実車を配置しました。

高精度3次元計測UAV「Winser」

高精度3次元計測UAV「Winser」

モバイルマッピングシステム「IMS3」

「IMS3」の車載装置

株式会社岩根研究所は、GPSを使ったモバイルマッピングシステム「IMS3」の車載装置を展示しました。同システムは、IMU(Inertial Measurement Unit、慣性計測装置)やレーザー点群を使わず、画像解析によってカメラの位置と姿勢を求めることで、レーザーと同等以上の機能を実現しました。

2アンテナ対応GNSS受信機「AsteRx-U」

測位衛星技術株式会社のブース

測位衛星技術株式会社は、コンパクトで堅牢性の高い2アンテナ対応GNSS受信機「AsteRx-U」(Septentrio社製)を始め、さまざまなGNSS受信機を展示しました。

樹木の診断装置「ぽん太」

樹木の診断装置「ぽん太」

島根県の総合建設コンサルタント会社、株式会社ワールド測量設計のブースは、GPS搭載のスマートデバイスを活用した樹木の診断装置「ぽん太」および同端末を活用した樹木診断システムを紹介しました。樹木をハンマーで叩いた時に生じる打撃音を分析して、樹木内部の状態を調査する簡易的な初期診断装置で、GPSにより該当の樹木の位置を特定できます。

うーみん(左)とマッピーくん(右)

場内では、6月3日「測量の日」のキャラクター「マッピーくん」(右)と、海上保安庁のマスコット「うーみん」(左)が並んで歩き回っていました。

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