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[報告] スマート農業EXPOにみちびきブースを出展

2023年11月02日

2023年10月11~13日の3日間、千葉市の幕張メッセで農業の総合展「第13回農業Week」(主催:RX Japan株式会社)が開催され、その構成展の一つ「第10回国際スマート農業EXPO」に内閣府宇宙開発戦略推進事務局がみちびきブースを出展しました。また、同展2日目の10月12日には北海道大学大学院農学研究院の野口伸ディスティングイッシュトプロフェッサーによるセミナー「持続的な農業を可能にするスマート農業」が開催され、自身が携わったみちびきの活用事例を紹介しました。

全体俯瞰

展示会場

東光鉄工の農業用ドローンなどを展示

来場者でにぎわう様子

みちびき展示ブース

みちびきの展示ブースでは、CLAS(センチメータ級測位補強サービス)に対応した東光鉄工の農業用ドローン「TSV-AQ2」のほか、みちびきの高精度測位に対応した各種受信機を展示しました。

展示された農業用ドローン

東光鉄工の「TSV-AQ2」

ブースで展示した受信機のうちCLAS関連のものを挙げると、1)ユーブロックスジャパンのCLAS対応受信機の評価キット「NEO-D9C+ZED-F9P」、2)三菱電機の「AQLOC-Light」及び受信モジュール「AQLOC-TB01」、3)コアのCLAS・MADOCA対応の防水・防塵受信機「Cohac∞ Ten+」、4)同社のCLAS対応の小型受信機「Cohac∞ Ten」、5)セプテントリオのCLAS対応受信機「AsteRx SB3 CLAS」及び6)同社の「Mosaic Go CLAS」、7)マゼランシステムズジャパンのCLAS対応受信モジュール「Regulus」及び評価キット「MJ-3021-GM4-QZS-IMU」、8)ビズステーションのアンテナ一体型CLAS対応受信機「RWX.DC」及び単体の受信機「RWS.DC」「RWS.DCM」「RWM.DC」になります。

各社の受信機

CLASの高精度測位に対応した受信機を展示

このほか、9)エゾウィンが提供する農業用車両・圃場管理システム「レポサク」専用のCLAS対応ロガーや、10)フォルテのSLAS(サブメータ級測位補強サービス)対応GNSSトラッカー「FB2020」及び「FB2003」、11)コアのSLAS対応受信機「Cohac∞QZNEO」も展示しました。

レポサク、フォルテ、コアの受信機

「レポサク」専用のCLAS対応ロガー(左端)とSLAS対応受信機(中央・右)

展示ブースには農機メーカーや農協の関係者など数多くの農業関係者が訪れ、みちびきの概要を知っていただくと共に、すでにみちびきをご存じの方には対応製品の最新情報をご案内しました。

北海道大・野口氏のスマート農業セミナー

壇上は講演する野口氏

満席となったセミナー会場

会期2日目の10月12日には北海道大学大学院農学研究院のディスティングイッシュトプロフェッサー、野口伸氏が登壇し、「持続的な農業を可能にするスマート農業」をテーマに講演しました。野口氏は生産性向上と持続性の両立を可能にするスマート農業を実現するための様々な技術を説明した上で、その事例の一つとして中山間部におけるCLAS対応EVロボットを使ったスマート果樹生産システムを紹介しました。

野口氏

野口氏

野口氏は「中山間部や山間部の果樹園の場合はインターネットを介したRTK-GNSSの補強信号の取得が難しく、測位にはみちびきを使っています」と話し、樹木などに囲まれた場所で測位できない状態となった時は、ビジョンセンサーなど複数の航法センサーを組み合わせて作業が止まることがないよう留意することが必要だと説明しました。

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