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[報告] IMO第6回NCSR小委員会で、みちびきのプレゼンテーションを実施

2019年02月07日

1月16~25日の10日間、英国ロンドンにおいて国際海事機関(IMO=International Maritime Organization)の第6回航行安全・無線通信・捜索救助小委員会(NCSR 6*)が開催されました。
日本は、みちびきの海事分野における利用を促進するため、全世界無線航行システム(WWRNS=World-Wide Radionavigation System)の構成要素にQZSS(Quasi-Zenith Satellite System、準天頂衛星システム「みちびき」の英名)を追加するための作業の実施を、2018年のIMO第99回海上安全委員会(MSC 99**)で提案し、今後2年間をかけてNCSR小委員会で作業が行われる予定となっています。このため、今回はその前段としてNCSR 6の出席者に対するQZSSの認知拡大と理解増進を目的に、ランチタイムにプレゼンテーションを実施しました。

*NCSR : Sub-Committee on Navigation, Communications and Search and Rescue
**MSC : Maritime Safety Committee

日本代表団によるプレゼンテーションの様子

日本代表団によるプレゼンテーション

はじめに在英国日本国大使館の深石晃一等書記官がプレゼンテーションを実施する背景や目的を説明し、続いて内閣府宇宙開発戦略推進事務局の川津泰彦参事官補佐(準天頂衛星システム戦略室)がQZSS全般の説明を行いました。

QZSSの概要とサービス開始の報告/海事ユーザーへの貢献

QZSS全般の説明では、QZSSが提供する各種サービスの特徴やサービス範囲、2018年11月1日にサービスを開始したことを報告し、さらには日本政府が宇宙基本計画で7機体制への拡張を計画していることを伝え、「QZSSがWWRNSの一構成要素となることによって、海事分野のユーザーに大いに貢献できる」と抱負を述べました。傍聴した各国代表団および関連団体からは、サービス開始に対する歓迎のコメントや活発な質疑が行われ、盛況のうちにプレゼンテーションは終了しました。

NCSR 6の会場風景

日本代表団のプレゼンを傍聴するNCSR 6の出席者

最後に、今回プレゼンテーションを実施するに当たって多大なるご支援をいただいた在英国日本国大使館の深石晃一等書記官、一般財団法人日本舶用品検定協会調査研究部の吉田公一専任部長、国土交通省海事局をはじめとした日本代表団の皆さまに深く感謝申し上げます。

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