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[報告] 東京ビッグサイト青海展示棟でSATEX 2019を開催

2019年09月12日

2019年9月11~13日の3日間、お台場の東京ビッグサイト青海展示棟で「衛星測位・位置情報展(SATEX)2019」が開催されました。同展は、衛星測位技術や位置情報アプリケーションの普及に向けたさまざまな技術的課題の解決や新たな用途・活用方法を提案する展示会として2015年から始まり、今年で5回目を迎えました。なお、今回は会場が2つに分かれており、展示は東京ビッグサイト青海展示棟(最寄駅はりんかい線「東京テレポート駅」)で行われ、関連セミナーはTOC有明(同「国際展示場駅」)で行われました。

会場地図

地図提供:株式会社東京ビッグサイト

準天頂衛星システムサービスもブースを出展

展示会場では衛星測位の関連技術を取り扱う各社が展示ブースを出展し、賑わいを見せました。準天頂衛星システムサービス株式会社もブースを出展し、みちびきの概要や最新の利活用動向を映像とパネルで紹介すると共に、みちびきの高精度測位サービスに対応した受信機やモジュール、実証実験で使用した楽天のドローン機体などを展示しました。

展示ブース

みちびきの高精度測位に対応した受信機やモジュール

展示ブース

映像やパネルでみちびきを紹介

展示ブース

実証実験で使用した楽天のドローン

会場には、みちびきに対応した受信機やアンテナを開発・販売する各社もブースを出展して、自社の技術をアピールしました。

展示ブース

マゼランシステムズジャパンの展示ブース

展示ブース

小峰無線電気の展示ブース

展示ブース

COREの展示ブース

セミナーではみちびきの社会実装を議論

初日の9月11日にはセミナー会場で「準天頂衛星7機体制に向けた社会実装について」と題したパネルディスカッションが行われました。一般財団法人日本情報経済社会推進協会の坂下哲也常務理事がモデレーターを務め、4人のパネリストがそれぞれの立場から発表を行いました。

会場風景

左手に4人のパネリストが並び、スクリーン右手の坂下氏が議事を進行した

パネリストの発表では、まず内閣府 宇宙開発戦略推進事務局の飯田洋企画官が、本格サービスを開始したみちびきの概要と7機体制に向けた開発状況を解説しました。次いでマゼランシステムズジャパン株式会社の岸本信弘代表取締役が、自社でCLAS(センチメータ級補強サービス)に対応した11ミリ角の受信チップを開発中であると報告しました。

飯田企画官

内閣府の飯田企画官

岸本社長

開発状況を説明する岸本氏

株式会社フォルテの葛西純代表取締役は、SLAS(サブメータ級測位補強サービス)に対応した同社製の小型位置情報端末の利用事例を紹介しながら、高精度測位が企業のサービス品質や競争力強化にどのように役立てられているかを解説しました。また、株式会社Hacobuの佐々木太郎代表取締役CEOは、企業向け物流の最適化ソリューション「MOVO」を紹介し、高精度測位は商習慣を変えるポテンシャルがあると期待を表明しました。

葛西氏

フォルテの葛西氏

佐々木氏

Hacobuの佐々木氏

最終日となる9月13日には、東京海洋大学の久保信明教授がモデレーターを務めるパネルディスカッション「高精度測位による機械制御」や、セミナー「災害対応における地理空間情報」などが開催されました。

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