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[報告] 名古屋で行われた第4回ドローンサミットに参加

2025年11月11日

内閣府宇宙開発戦略推進事務局及び準天頂衛星システムサービス株式会社(QSS)は2025年9月24・25日の2日間、名古屋市港区のポートメッセなごやで開催された第4回ドローンサミット(主催:愛知県、経済産業省、国土交通省、協力:名古屋商工会議所、一般社団法人中部経済連合会)に展示ブースを出展しました。内閣府とQSSは、一昨年行われた第2回の長崎市から毎年ドローンサミットに参加しています。会場では2日間にわたり、次世代空モビリティ関連事業者の製品や技術、自治体の取り組みなどを紹介する展示会やシンポジウム、ドローンのデモフライトが行われました。

展示風景-1

巨大なドローンが展示された会場の様子

展示風景-2

ドローンの屋内デモフライトを見る来場者

みちびきブースでCLAS対応ドローンなどを展示

みちびき展示ブース-1

みちびきの展示ブース

みちびき展示ブース-2

展示品の受信機やドローン

みちびきの展示ブースでは、株式会社ACSLと株式会社コアが共同で開発した、みちびきの信号認証サービス対応ドローン「ChronoSky PF2-AE」を展示しました。機体にはACSL「PF2-AE」を使用し、みちびきのCLAS(センチメータ級測位補強サービス)に加えて、信号認証にも対応した受信機を搭載した国産ドローンです。みちびきから配信される電子署名を用いた信頼性の高い安全な信号認証技術を搭載し、GNSSスプーフィング(欺瞞信号、なりすまし)に惑わされることなく、正確に飛行することができます。

みちびき展示ブース-3

ChronoSky PF2-AE

他にはCLASに対応した受信機や、展示パネル、パンフレットなどをブース内に配置し、みちびきが提供するサービスの概要や利活用事例、みちびきの信号を受けられるGNSS受信機について紹介しました。

みちびき展示ブース-4

みちびきの紹介パネル

みちびき展示ブース-5

株式会社コアのCLAS対応受信機「Cohac∞ Ten」「Cohac∞ Ten++」

みちびき展示ブース-6

ビズステーション株式会社のCLAS対応受信機「RWM.DC」「RWS.DC」「RWS.DCM」

NECブースでも信号認証の仕組みを解説

NEC展示ブース-1

NECの展示ブース

信号認証システムについては、開発を担当するNEC(日本電気株式会社)もブースを出展してその必要性と仕組みを解説しました。

NEC展示ブース-2

クエストコーポレーションの除草剤塗布ドローン

クエスト展示ブース-2

除草剤塗布ドローン(左)。機体の下に除草剤とロングノズルを取り付ける(右)

みちびきを利用した測位は、RTK(リアルタイムキネマティック)方式などと比較しても精度に遜色がなく、シンプルな構成での利用形態を訴求するメリットもあることから、ドローン業界においても近年、幅広く浸透してきました。今回のドローンサミットでも、株式会社クエストコーポレーションがみちびき対応の畦畔(けいはん)用除草剤塗布ドローンを展示しました。みちびきのCLAS対応受信機を搭載したドローンが、田んぼに設けられた小さな土手(畦畔)に沿って事前に設定されたルートを飛行し、機体の下に取り付けたロングノズルにより除草剤を地面に塗布する仕組みです。

クエスト提供画像

除草剤を塗布するドローン(画像提供:株式会社クエストコーポレーション)

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