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神奈川の3市が共同で多言語対応の観光アプリ「おおやまめぐりガイド」

2017年01月11日

海外旅行では言葉が通じない環境でさまざまな交通機関を利用し、観光スポットにたどり着かなければなりません。そんな時に頼りになるのが、スマートフォンの衛星測位機能を利用した観光アプリです。自分の現在地を地図上で確認し、目的地までルート検索するナビゲーション機能などを利用できます。外国人観光客の増加を受けて、最近では自治体が多言語対応の観光アプリを提供することも多くなってきました。

こうした中、神奈川県の厚木市、伊勢原市、秦野市の3市が、丹沢山系に位置する大山地域や周辺の観光施設を散策するための観光アプリ「おおやまめぐりガイド」を共同で開発し、昨年12月から公開しています。アプリはiOS/Android向けで、App StoreまたはGoogle Playから無料でダウンロードできます。

日本語と英語、韓国語、中国語に対応

おおやまめぐりガイド(英語版トップ画面)

おおやまめぐりガイド(英語版トップ画面)

このアプリの特徴は、外国人観光客が利用できるように、日本語以外に英語、韓国語、中国語(簡体字、繁体字)の多言語に対応していることです。外国人と観光事業者とがコミュニケーションするのに便利な会話帳機能も搭載しています。会話帳機能では、音声の再生も可能で、同じ意味の言葉をさまざまな国の言葉、発音で聞くことができます。

英語版のメニュー画面

英語版のメニュー画面

音声も再生できる「旅の会話帳」

音声も再生できる「旅の会話帳」

カテゴリや施設名称による観光スポットの検索機能や、現地までのナビ機能、観光施設や危険箇所などに近づくと自動的に音声ガイドが流れる機能などを搭載しています。大山山頂に向かう3つのルートを分かりやすく描いたコースガイドも収録しており、観光スポットの位置を収録した地図上で自分の現在地を確認することもできます。また、大山山頂で端末のカメラをかざすと、景色に江の島や東京タワーなどの観光スポット名称が表示される「AR眺望ガイド」機能も搭載しています。

各種施設の位置が表示された地図

各種施設の位置が表示された地図

AR眺望ガイド

AR眺望ガイド

このほか、事前に無料Wi-Fiサービス「Japan Connected-free Wi-Fi」アプリをインストールしておけば、地図上に表示される大山周辺のWi-Fiスポットを経由して接続できます。

神奈川県有数の観光地の一つ「大山」を、観光客に安心して楽しんでもらうために開発された「おおやまめぐりガイド」。こうした衛星測位を利用した多言語対応アプリが今後、全国各地の観光スポットで導入されるのではないかと期待されています。

※ヘッダの画像は、イメージです。本文画像提供:伊勢原市/秦野市/厚木市

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