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地震発生時に現在地情報を自動通知する防災アプリ「Familoca」

2016年09月26日

マンション向けインターネットサービスを提供する株式会社つなぐネットコミュニケーションズは、防災アプリ「Familoca」の提供を2016年9月1日から開始しました。マンション各世帯の自助を推進し、防災力向上を支援するアプリで、さまざまな防災ノウハウ記事を収録するほか、緊急時に非常事態を知らせるメールを送信する機能や、緊急地震速報に連動した安否確認機能を搭載しています。マンションだけでなく、一戸建ての家で家族間の安否確認ツールとして使うこともできます。

メニュー画面

メニュー画面

マンション防災ノウハウ記事(画面例)

マンション防災ノウハウ記事

取得した現在地情報をサーバーに定期送信

スマートフォンには、衛星測位などを活用して現在地の位置情報を取得する機能が搭載されており、近年、この機能を活用して災害時の安否確認を行うサービスが増えています。この「Familoca」もその1つで、緊急時に備えてGPSや携帯電話基地局などから取得したスマートフォンの現在地情報をサーバーに定期的に送信しています。定期送信は24時間休まず行われるため、送信間隔を設定しておけば、更新作業などの手間がかからずに常に最新の位置情報を記録できます。サーバーとの通信には暗号化技術のSSLを採用しているため、安全にデータをやりとりできます。

仕組み説明図

現在地情報をサーバーに定期送信

このように位置情報を定期的に記録することで、災害時でもすばやく安否確認を行えます。災害時には気象庁による緊急地震速報と連動して、事前に登録したメールアドレスに対して位置情報を自動送信でき、大地震などが発生した際も、通信インフラが混雑する前に直前の居場所を通知できます。

緊急地震速報と連動した安否確認(画面例)

緊急地震速報(右)と連動して安否確認(左)

平常時でも、あらかじめ家族全員が手持ちのスマートフォンにアプリをインストールしてメールアドレスを登録しておけば、宛先や定型文をタップするだけでメールを作成して「帰るコール」などの安否送信を行うことができます。アプリの「非常」ボタンをタップすれば、手動で位置情報を送信することもでき、もし連絡が取りにくい状況に陥っても、メッセージに記載された位置情報が駆け付けや救助の役に立ちます。

「帰るコール」などの安否送信(画面例)

「帰るコール」などの安否送信画面

手動で位置情報を送信(画面例)

手動で位置情報を送信できる

世帯の安否情報をマンションに報告

マンション単位での利用申し込みを行えば、災害時に家族の安否を確認した後、マンションに世帯の安否情報を報告する機能も利用できます。居住者から報告された安否情報をウェブ上で集計することも可能で、マンションでの救助活動や被災生活支援などの防災活動に活用できます。

マンションへの世帯安否情報報告(画面例)

マンションへの世帯安否情報報告

このアプリを導入することで、家族の安否確認とマンションへの報告を一元化でき、各世帯の安否情報がマンションに集まりやすくなるという利点もあります。

国土地理院から優良防災アプリに選定

株式会社つなぐネットコミュニケーションズは、丸紅株式会社、三菱地所株式会社、東京建物株式会社の合弁会社として2001年に設立されました。2014年に開発した同アプリが、国土交通省国土地理院「第1回防災アプリケーション審査委員会」で災害時に活用できる優良アプリケーションに選定。その後、同社のインターネット接続サービス利用者へ試験的に提供されてきましたが、このほどAndroid/iOS向けの無料防災アプリとして新たにリリースされたものです。

※ヘッダの画像はイメージです。本文画像提供:株式会社つなぐネットコミュニケーションズ

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