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山形の新庄まつりで山車の位置把握にGPSを導入

2015年09月07日

近年、日本各地で開催される祭礼では山車や曳(ひき)山、祭屋台などにGPS受信機を取り付けて、その位置情報を発信するところが増えてきました。2015年8月24~26日に山形県新庄市で開催された新庄まつりでも、市内を練り歩く山車の位置を把握するため、20台の山車すべてにGPS機能を持つタブレット端末が設置されました。

「新庄まつり」公式ウェブサイト

新庄まつりは江戸時代中期から約260年の歴史があり、国の重要無形民族文化財に認定されています。華やかさと卓越した技で各町内が絢爛豪華を競う山車行列が市街地を巡り、市の夏のフィナーレを迎えるお祭りとして毎年、多くの観光客でにぎわいます。その中で山車の正確な位置を知ることは、目当ての山車の位置を正確に把握して効率よく祭り見物を楽しむだけでなく、会場の混乱を防ぐために警備員を的確に配置したり、交通渋滞を緩和すべく交通規制を適切に解除することにもつながります。
今回の取り組みは文化庁の「文化遺産を活かした地域活性化事業」として実施されたもので、山車の位置情報は、ウェブサイト上の山車位置情報システムにリアルタイムで表示されました。同じ地図にはトイレの位置も表示され、観光客はスマートフォンでそれらを確認しながら場所を移動してお祭りを楽しみました。

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