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新学期に向け、みちびき対応の見守り位置情報端末が続々登場

2020年03月16日

みちびきが「安心」のキーワードに

今年も桜の季節が近づいてきました。この時期、入学や進学をきっかけに子どもに「GPSを持たせたい」と考える保護者の方も多いのではないでしょうか。GNSSによる位置情報端末のことを「GPS」と大胆に省略するこの表現、つい口にしてしまう方も多いのですが、ここ数年、こうした「見守り」用途のサービスは広く一般に定着してきました。サービス内容は、概ね次のようなものです。

1)衛星測位で端末(子)の位置座標を取得する。
2)その座標値をサーバー(事業者)に送信する。
3)サーバーは端末位置を地図上に展開する。
4)ユーザー(親)がサーバーにアクセスし、端末(子)の位置を確認する。

この仕組みは、時々刻々と動くターゲットを衛星測位で追跡する「動態管理システム」と変わりありません。車両やコンテナなどの位置座標を取得してサーバーに送信し、利用者はサーバーにアクセスしてターゲットの位置を確認するというものです。
システムの精度や安定性を高め、かつ長持ちし、使いやすくするために、事業者は、位置情報の送信間隔や、端末の形状、サイズ、バッテリーの容量、通信方式、情報の見せ方の工夫など、それぞれ差別化のために努力を続け、現在に至っています。

位置情報の送信は、一定のインターバルで行われるほか、さらに端末側のボタン操作により任意のタイミングで行えるものもあります。ユーザー側からのリクエストによる測位・通信に対応したシステムもあります。通信方式も、従来の携帯電話によるモバイルネットワークだけでなく、LPWAやその一方式であるLTE Cat.-Mなど新たな通信方式に対応し、消費電力やコストのメリットを生かしたシステムなど、多様なサービスが生まれています。

そして最近の見守り端末では、みちびき対応が一つのトレンドとなっているようです。みちびきが「安心」のキーワードとして受け止められているのかもしれません。ここでは、そうしたみちびき対応見守り端末・サービスのいくつかを紹介します。

▽ソフトバンク「どこかなGPS」

画像提供:ソフトバンク

画像提供:ソフトバンク

ソフトバンク株式会社が提供する、4G/LTEネットワークのインフラを使うIoTデバイス用の通信方式「LTE Cat.M1」による位置情報端末。消費電力を抑えられるため、防水防塵機能を備えつつ34gと、小型かつ軽量です。双方向通信が可能で、「いまどこ検索」として、ユーザー(親)側のリクエストで測位ができます。さらに「ついたよ通知」では、自宅Wi-Fi圏内を認識して到着したことを通知します。スマートフォンとのBluetooth接続が切れると通知してくれる「はなれたアラート」の機能もあります。みちびき、GPS、GLONASSの3衛星測位システムに対応しています。

▽ハムステッド「キンセイGPS」

画像提供:ハムステッド

画像提供:ハムステッド

株式会社ハムステッドによる見守り端末で、フランスSigfox社(日本国内では京セラコミュニケーションシステム株式会社)が提供するLPWA通信の一種「Sigfox(シグフォックス)」を通信方式に採用しています。通信コストの低さを生かし、1年間の通信料金込みで端末を販売するビジネスモデルとなっています。3分に1回の位置情報通知のほか、動きがなくなったら通知頻度を減らすなど節電の工夫により、電池寿命は約1週間。電源ボタンは備えておらず、端末のボタンは位置情報の通知ボタンになります。アプリ上で自由にエリアを指定し、エリアの境界をまたぐ動き(エリアへの出入り)を通知する機能もあります。衛星測位は、みちびきとGPS、GLONASS、ガリレオ、SBASに対応しています。

▽グローバルコネクション「soranome(ソラノメ)」

画像提供:グローバルコネクション

画像提供:グローバルコネクション

株式会社グローバルコネクションが提供する本体39gの小型端末で、位置通知にはdocomo 4G/LTE(バンド B1,B19)ネットワークを使用しています。スマホアプリの地図上で現在地を確認する方式です。あらかじめ指定したエリアに入った際や、端末のバッテリー残量が小さい場合、そして本体のSOSボタンを押した際に通知することができます。

▽ビーサイズ「GPS BoT」

画像提供:ビーサイズ

画像提供:ビーサイズ

ビーサイズ株式会社が提供する、省電力のIoT向け通信であるLTE-M(Cat-M1)を利用した見守り端末。通信方式やバッテリーで改良を加えた第2世代機が、今月(2020年3月)から販売されています。携帯基地局からの信号強度やWi-FiアクセスポイントのMACアドレスなどを利用してクラウド側でも測位演算を行い、屋内や地下での位置特定も可能としています。バッテリーの大型化などで、一度の充電で最長1カ月持続できると長寿命をアピールしています。サーバー側で端末(子)の行動パターンを学習し、そこから逸脱した場合にユーザー(親)にプッシュ通知を行う機能も備えています。衛星測位システムは、みちびきやGPS、BeiDou、Galileoなどに対応しています。

▽ソニー「ELTRES Sensing Unit ETR-SU100」

画像提供:ソニーネットワークコミュニケーションズ

画像提供:ソニーネットワークコミュニケーションズ

ソニーネットワークコミュニケーションズ株式会社が提供する、通信機能とGNSS受信機を一体化させ、精密な時刻/周波数同期で通信到達距離を伸ばしたソニー独自規格のLPWA「ELTRES」の通信端末。通信は上り(端末→サーバー→ユーザー)方向のみで、約35gと軽量ながら、インターバル3分、1日8時間の送信で14日間稼働します。USB-C接続により外部センサのデータも送信可能。見守りサービスは学校等の法人向けに提供しています。みちびき、GPS、GLONASSの3つの衛星測位システムのほか、加速度センサーやBloetooth機能も備えています。

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