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高崎市、高齢者向けGPS端末の無料貸出を障害者にも拡大

2016年07月05日

以前、当サイトでも紹介したとおり、高崎市は、高齢者が徘徊して行方不明になることを防ぐため、GPS機器を無料で貸し出す「はいかい高齢者救援システム」の運用を、2015年10月1日より始めています。同市介護保険課では、介護認定の審査項目のうち「認知症高齢者の日常生活自立度」に着目。市内で徘徊のおそれのある高齢者数を500~1,000人と見積もり、昨年度の補正予算で費用を措置し、運用を開始しました。

9カ月で30件以上の高齢者を保護

「はいかい高齢者救援システム(GPS)」利用の流れ

「はいかい高齢者救援システム(GPS)」利用の流れ(出典:高崎市ウェブサイトの図版を一部加工)

見守りセンターが365日24時間の対応を行い、所在不明になった高齢者の位置情報を介護者の携帯電話などに送信し、捜索・保護に役立てるもので、介護者が捜索に行けない場合は、位置情報や顔写真を手がかりに見守りセンターの職員や警察が対応します。運用開始から9カ月余りが経過し、実際に高齢者が保護されたケースはすでに30件以上に上っています。
同市の「無料で貸出」という全国的に見ても意欲的な取り組みは「トップの判断によるもの」(介護保険課)で、今年度は250台分が当初予算に組み込まれているとのこと。

7月1日から無料貸出を障害者にも拡大

そして2016年7月1日から障害福祉課が窓口となって、貸出対象を知的障害や発達障害を持つ方の家族にも拡大しました。同市の広報誌には、自分の居場所が分からなくなってパニックに陥ったお子さんを持つ保護者の方の声も紹介されており、そうした事態を少しでも減らそうという取り組みです。

ベルトや靴の中敷きなどにセットされた端末

利用者の負担を減らすため、端末はベルトや靴の中敷きなどに

参照サイト

※ヘッダの画像はイメージです。本文画像提供:高崎市

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