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想い出の場所を登録し、動画や写真を届けるアプリ「Spot message」

2016年09月10日

千葉・香取市にある墓石専門の石材店、株式会社良心石材は、スマートフォン内蔵のGPSが取得した位置情報を利用して、思い出の場所でメッセージ動画や写真をスマートフォンやタブレットなどに届けるサービス「Spot message(スポットメッセージ)」の提供を、8月15日から開始しました。対応はAndroid版で、iOS版についても9月下旬にリリースする予定です。

指定のスポットでメッセージ動画や写真を表示

スマートフォン内蔵の衛星測位機能を利用したサービスの1つに、特定の場所に行くと動画や写真などのコンテンツを見られるというものがあります。この「Spot message」も、思い出の場所を位置情報アプリに登録することで、メッセージ動画や写真を表示・再生できるサービスです。動画・写真をAR(拡張現実)技術を用いてスマートフォンやタブレットのカメラに映る景色に写真を重ね合わせることも可能です(有料会員のみ)。

「Spot message」の画面例

メッセージの登録(左)と確認画面例(右)

メッセージの登録は、まずタイトルを作成し、次に写真や動画を指定します。次にスポット、シェアする相手を登録することで、指定のスポットにメッセージを残すことができます。シェアされた相手は、指定されたスポットに行くとメッセージを見ることが可能で、アプリ上でスポットまでの距離を確認することもできます。スポット周辺の20m以内に到着したら、「メッセージを見る」ボタンを押すと、動画メッセージや写真が表示されます。

事前にリストを作れば一斉送信も可能

特定の人だけでなく、スポットに訪れる不特定多数の人にメッセージを見せることが可能で、動画のファイルやメッセージ動画のリンク先URLと登録した位置情報などを管理者にメールで送ると、管理者が公開作業を行います。有料で、メッセージを残しておきたい人のリストを作成することも可能で、あらかじめリストを作っておくことで、ボタン1つでスポットメッセージを一斉送信できます。

「Spot message」の画面例

公開スポットメッセージ(左)とメニュー画面(右)

利用料金は、メッセージの保存期間が2カ月間の「無料会員」と、月額500円の利用料を支払っているかぎりメッセージが保存され続ける「有料会員」の2つのプランのほか、保存容量と保存期間に制限のある「お試し会員」も用意されています。さらにオプションで、条件を設定して動画メッセージや写真を見せるタイミングを指定できるほか、プロが専用の機材を使って動画を撮影するサービスも用意しています。

葬祭利用のためのプランも用意

このようなサービスは、日常において誰かに何かを伝えるだけでなく、葬祭利用などさまざまな使い方が可能です。アプリが提案する「Spot message」の使用例を紹介しておきましょう。

まず「日常利用編」では、誕生日やプロポーズなどのサプライズで使用したり、宝物探しで使用したり、日常生活で伝言を残したりといった使い方を挙げているほか、有名人がファンにメッセージを送ったり、企業がクーポンを配信したりする使い方も提案しています。

家族がビーチを訪れた際のメッセージ画面例

また、「お墓利用編」では、お墓や散骨場所などの慰霊場所をスポットに登録して、「お墓参りに来てくれてありがとう」という動画メッセージが再生されるようにするなど、死後に訪れた人に思いを伝えるためのツールとして使うことも提案しています。

これらのサービスを使うことで、家族や身近な人に向けて、生前に遺言メッセージを、場所にひも付けて後世に残すことが可能です。たとえばハワイの海に散骨を希望する場合、死後、ハワイの指定したビーチに家族が訪れた時にしか見ることのできないメッセージを見せることができます。指定した場所に実際に足を運ばなければ動画や写真を見られないため、コンテンツを見た時に、達成感と共に、より深い感動を味わうことができるのです。

参照サイト

※ヘッダの画像はイメージです。本文画像提供:株式会社良心石材

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