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富士通、みちびきの情報を活用した「Time&Position」ソリューションを提供

2018年02月08日

富士通ネットワークソリューションズ株式会社は、みちびきから取得する高精度な位置情報と時刻を活用した「Time&Position」ソリューションを提供開始しました。
これは、ネットワーク上を流れる個々のデータに、高精度な位置情報と正確な時刻を紐づけるサービスで、対象物を単体で位置測位するだけでなく、関連し合う対象物の空間的、時間的位置を俯瞰して把握することが可能になります。

ネットワーク上のデータに時刻と位置情報を付加

「Time&Position」ソリューションの概要

これを活用することで、従来は正確な位置情報の取得が困難であった屋内でも高精度位置測位を可能にし、屋内外を問わず人や物の位置情報や導線の把握を実現します。ビルや建物、工場、学校、病院、駅、空港、港湾、道路など、さまざまな施設で利用可能です。

同社はこの第一弾として、米Relay2社製のWi-Fiアクセスポイント「RA200」シリーズを発売しました。同シリーズは、Wi-FiアクセスポイントにCPUとストレージが搭載されており、コアネットワークを介さずにWi-Fiアクセスポイント内で通信処理を行えます。それによりコアネットワークの負荷を低減し、ネットワークの遅延を低減します。ラインアップは、2ストリームの「RA250」と、3ストリームの「RA270」の2種類です。

空港内ネットワークを活用した実証実験を実施

さらに同社は、今月から「Time&Position」の活用事例の一つとして、空港向け通信事業者であるアビコム・ジャパン株式会社と共に、空港内データ通信ネットワークと車両位置情報を収集・管理するアプリケーションを活用した実証実験を実施します。

この実験では、車両の正確な位置の把握・管理から始めて、今後は空港区域内の車両や飛行機、作業者の正確な位置情報を連動させて把握し、飛行機の運航スケジュールの効率化および空港車両の自動運転の実現を目指し、さまざまな実験を行っていきます。

富士通ネットワークソリューションズは、将来的には取得した位置情報を活用した自動運転の実現を目指しており、今後「Time&Position」ソリューションを本格的に展開するため、GNSS受信機や電子基準点、補正信号配信サービス、各種アプリケーションを順次提供していく方針です。

※ヘッダの画像はイメージです。図版提供:富士通ネットワークソリューションズ株式会社

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