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警報に連動して位置情報を自動通知する『ココダヨ』サービス

2015年09月25日

大規模災害時にもっとも心配なのは、家族の安否。ひとまず自分の身を守り、落ち着いてから電話で連絡を取ろうとしても、大幅な通信規制と電話の集中によりほとんどつながりません。東日本大震災では、そのために家族の居場所が分からず、ますます不安が高まりパニック状態が発生しました。株式会社ゼネテックが提供する位置情報自動通知&安否確認サービス『ココダヨ』は、そんな問題を解決する大きな助けになります。

災害時だけでなく、平常時は見守りソフトとして利用できる

平常時と警報発令・安否情報確認

「ココダヨ」で提供するスマートフォンアプリは、平常時はインストールしている端末の位置情報をGPSで取得し、設定されたタイミングでサーバーに取得した位置情報を常に上書き保存するため、最新の位置情報のみ記録され、行動履歴は残りません。また、堅牢なシステム構築のため、同意していない第三者にはいっさい位置情報を知られることはありません。

平常時の位置情報は「表示しない」「都道府県」「市区町村」「街区番地」から選び設定できます。また同意した相手ごとに設定できるので、日常的に見守りが必要な「高齢者」「子ども」などの居場所を確認することもできます。逆に困った状況が発生した際は、簡単な操作により、居場所と同時に「助けて」のメッセージを送れます。メッセージ機能で居場所にメッセージを付加する簡易チャット機能もあります。

災害発生時には、緊急地震速報など緊急時に発令される警報の発報をトリガーとして、サーバーに記録された最新の位置情報を互いのスマートフォンや携帯電話に自動通知します。この際、平常時の位置情報の共有レベルとは関係なく街区地番の詳細な居場所が互いに共有されます。

また、安否確認機能として、各メンバーが「助けて」「困った」「無事」といったステータスをワンタップで送信できます。災害発生時には家族全員の安否状況が自動的に「不明」となり、「無事」でないメンバーが1人でもいるとホーム画面が赤色表示となり、全員が「無事」をタップし、通知された場合に安全を示す「緑色」に変化し、互いにひと目で認識できます。

警報をトリガーに位置情報を自動通知する技術で特許を取得

位置情報自動通知サービス

位置情報を活用したスマホアプリは他にも数多く存在し、日常的に家族や友人・知人の間で利用されていますが、「ココダヨ」は、警報発生時に通信規制で通信できなくなる前に手許の端末に直前の位置情報を届けるので、災害発生時点での居場所が確実に分かります。さらに、インターネットに接続可能な状況では更新された居場所や最新の安否状況を共有できます。

緊急警報発令をトリガーにして位置情報を自動通知する技術は特許を取得しており、サービスとして提供されるのは世界初とのことです。「ココダヨ」に関しては、日本だけでなく米国・中国・メキシコ・フィリピンにおいてすでに各国の特許を取得済み(他国は審査中)です。

東日本大震災では、地震発生後に問題なくメールや電話で通信や通話ができたケースは10%以下で、約6割の人が全くつながらなかったといいます。でも、家族の居場所が分かれば不安が解消され、自分の身を守り迅速な避難行動を行えます。2次災害を抑制し、捜索・救助活動の支援にもつながります。国内の個人を対象にしたゼネテックの調査でも、「地震などの緊急警報と同時に位置情報が自動で配信される」サービスに7割以上が魅力を感じているという結果が出たそうです。

10月にはiOS版もリリース予定

「ココダヨ」は、9月からAndroid版のアプリを提供しており、iOS版も10月にはリリースできる見込み。来年3月までトライアルキャンペーンとして無料提供しており、今後3年間で1,500万人以上の利用者を目標にしているそうです。また、みちびきの対応端末を利用しているユーザーなら、みちびきにも対応可能とのことです。

なお、「ココダヨ」が提供する機能のうち、位置情報については災害発生直後に自動で配信されますが、安否確認機能は災害発生後に利用者が操作するため、通信回線の状況によって影響を受けます。また、地図の表示等一部の機能も影響を受ける可能性があります。ゼネテックでは、影響を受けにくい通信手順「ココダヨリンクプロトコル(仮称)」の開発に取り組んでおり、今後、実装していく考えです。

※2015年11月4日追記
本文中に記載した「ココダヨ」のiOS版の提供は、10月27日より開始されました。

参照サイト

※ヘッダ及び本文中の画像は、株式会社ゼネテック提供

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