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神奈川・横須賀市が、位置情報ゲーム「Ingress」で観光振興

2015年03月23日

2014年12月、神奈川県横須賀市は、Googleのスマートフォン向け位置情報ゲーム「Ingress(イングレス)」を活用した集客促進事業をスタートしました。市の観光情報サイト内に、特設サイトを開設し、観光地を巡りながらゲームが楽しめるモデルコースの紹介や、市内観光スポットに係わるミッション(ゲーム内で設定された課題)をクリアすると抽選でプレゼントが当たるキャンペーンを展開しています。Ingress を本格的に観光振興に活用するのは、国内では岩手県に続いて2例目となります。

観光振興策として、各地の地方自治体が注目

「Ingress」は、現実世界の名所旧跡やモニュメントなどに設定された「ポータル(拠点)」を2つの陣営に分かれて取り合い、自軍の陣地を拡大するリアル陣取りゲームです。すでに世界で1,000万以上ダウンロードされ、日本では昨年7月のiOS版リリースをきっかけにプレイヤーが急増しました。エージェント(Ingeressのプレイヤー)がスマートフォンを持ってポータルを訪れる必要があることから、地方自治体が観光振興策として注目しています。横須賀市の場合も、市役所の商業観光課職員が、Ingress のために千葉や静岡から横須賀を訪れる人がいることを知ったのがきっかけで、集客に活用できると考え、さっそく取り組みが始まりました。

特設サイト「STRATEGY BASE FOR INGRESS IN YOKOSUKA」

特設サイトで紹介するモデルコースの設定には、横須賀市内在住エージェントの協力を得ました。また、横須賀市も市内観光スポットを巡るミッション(YKSKミッション)を作成しています。現在、市内にはポータルが1,600カ所以上あり、観光スポットとなっているポータルも数多くあるため、ミッションは増え続けています。

ミッションとエージェントの口コミ活用で横須賀の魅力を拡散

昨年12月~今年2月末の期間限定で、Ingressの画面を見せると、三笠公園と沖合の無人島「猿島」を結ぶ連絡船「猿島航路」の乗船料が半額になる「Ingress割」を実施しました。この期間中、猿島航路の「Ingress割」利用者の数は455人で、利用者全体の6%を占めました。

昨年12月、「イングレスin横須賀体験ツアー」を実施

昨年12月、積極的にIngressについて情報発信しているブロガー(ブログの執筆者)を招待する「イングレスin横須賀体験ツアー」を実施

ツアー参加者が猿島のミッションを楽しんでいる画像

それぞれが猿島のミッションを楽しむ

この結果について横須賀市経済部商業観光課の古崎絵里子氏は、「エージェントレベル2以上(註:ある程度ゲームをプレイしている人)を前提としておりましたので、6%の純増は予想以上の反響でした。(この施策は)横須賀を知っていただくきっかけづくりを目的にしておりましたので、“横須賀イングレス”として大きくメディアに取り上げられた事から成果があったのだと考えております」とコメントしています。

横須賀市は「位置情報ゲームを利用した集客としてはかなり成果の高いものになった」と評価しており、この施策は2015年度も継続予定です。3~4月にかけて「SAKURA OF YOKOSUKA」キャンペーンを開催し、横須賀市内の各所で行われるさくらまつり会場に関連した期間限定ミッションを提供するなど、引き続き前向きに対応していく方針とのことです。

画像・図版提供:横須賀市