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埋もれた観光スポットを発見できるデータメディア「spot japan」

2016年10月03日

観光スポットといえば、これまでは知名度の高い「ビッグスポット」ばかりが注目されてきましたが、近年は、地域住民が日常的に目にしている道ばたの些細な見どころなどを「マイクロスポット」として見直す動きが高まっています。

衛星測位の技術は、このようなマイクロスポット情報を配信する手段として大変有効です。漫然と歩いているだけでは見過ごしがちなマイクロスポットの場所も、スマートフォンアプリの地図上に表示することで、ユーザーはGPSで測位した現在地情報をもとに、各所に散らばるマイクロスポットへ正確にたどり着くことができます。

ARアプリのイメージ

ARアプリのイメージ

全国のマイクロスポット情報を位置情報ARサービスに配信

ウェブサービスやスマホアプリの企画・開発・運営を行う株式会社未来ボックスは、マイクロスポットに特化したデータメディア「spot japan」のサービス提供を開始しました。同サービスは、各地に埋もれているマイクロスポットを人々に発見してもらい、その魅力を伝えることを目的としたデータメディアで、地方自治体や観光団体などの公的機関と協力し合って、全国の良質なマイクロスポット情報を、位置情報AR(Augmented Reality、拡張現実)サービス事業者に配信します。これにより、サービス利用者はスマートフォンが取得した位置情報により、街中のマイクロスポットをAR映像で見つけることができます。

spot japanの役割

spot japanの役割

同サービスでは、地方自治体や観光団体などの公的機関にアカウントを発行して、各地域のマイクロスポット情報を位置情報や画像、動画、音声付きで登録できるようにします。提供された地域のマイクロスポット情報は情報入力元やカテゴリ種別、タグなどにより整理されて、API(Application Program Interface)やフィード、データエクスポートなどさまざまな形で位置連動ARサービス提供事業者に配信されます。

収集したマイクロスポットを配信する際は、「データ提供元の保証(どういった機関から登録されたデータであるか)」「データ利用権利の保証(サービス事業者が問題なくデータを利用できるか)」「データフォーマットの保証(各種フォーマット規約に準じているデータであるか)」の3点を、位置情報ARサービス提供事業者に対して保証します。

マイクロスポットの詳細画面

マイクロスポットの詳細画面

利用料は原則無料(APIなどによる大量アクセスについては1日あたりのアクセス数を制限する場合もあり)です。データ配信先の候補としては、既存の位置情報ARサービス提供事業者のほか、同種のサービス展開を企画しているスマートフォンゲームメーカー、ネットサービス企業にもアプローチしていく予定です。

地方自治体や観光団体などの公的機関についても、情報の利用は原則無料です。このほか公的機関に対しては、階層的な権限管理に基づいた本格的なマイクロスポット管理を可能にする都道府県パッケージも有料で提供していく予定です。

京都府と連携して観光情報整備システムを提供

街並の映像の中にマイクロスポットが多数存在

街並の映像の中にマイクロスポットが多数存在

なお、京都府は8月12日に、位置情報ゲーム「ポケモンGO」を提供する株式会社ナイアンティック日本法人と会談を行いましたが、この会談には株式会社未来ボックスも同席したそうです。会談の中で、京都府は今後、株式会社ナイアンティック日本法人と観光分野において新たな連携をしていくことを確認しました。株式会社未来ボックスはこれを受けて、まずは京都府と連携して観光情報整備のシステムを提供していきます。

また、今後はマルチデバイスやマルチリンガル、マルチメディアでの配信を実現するためのデータ整備、システム整備も進めていく方針です。

参照サイト

※ヘッダ・本文画像提供:株式会社未来ボックス

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