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セレボ、GPS搭載の自転車用IoTデバイス「RIDE-1」を発売

2017年01月16日

株式会社Cerevo(セレボ)が昨年12月15日に発売した自転車用デバイス「RIDE-1」は、スマートフォンと連携できるIoTデバイスです。GPSを始めとするさまざまなセンサーを備え、走行データを計測でき、また、ANT+やBluetooth、無線LANなどいろいろな通信機能を搭載しているのが特徴です。

RIDE-1

RIDE-1

近年、注目を集めている「IoT(Internet of Things、モノのインターネット)」は、さまざまなセンサーやデバイスがインターネットにつながり、相互通信することで自動制御や遠隔計測を可能にします。自動車や自転車などの移動体はその位置が刻々と変化するため、IoTデバイスの機能として“衛星測位”で取得した位置情報が重要な役割を果たします。衛星測位機能を搭載したIoT機器は、位置情報と共に各種センサーのデータを記録でき、さまざまな用途に活用できるのです。

走行データをクラウドに記録し、リアルタイムで共有

「RIDE-1」は、ロードバイクやマウンテンバイクなどスポーツ自転車への取り付けも簡単で、ボトルケージ台座にドリンクホルダーと共締めするだけです。従来のサイクルコンピューターは、自転車に取り付けて走行データを記録するだけでしたが、「RIDE-1」はスマートフォンやクラウドと連携することで、走行データを他人とリアルタイムに共有・分析できます。

自転車のボトルケージ台座に固定可能

自転車のボトルケージ台座に固定可能

▽傾きや斜度なども記録可能

本体にはGPS受信機に加えて、9軸センサー(加速度・角速度・地磁気)、温度、湿度、気圧、照度などの多彩なセンサーが搭載されており、走行中のルートや速度だけでなく、自転車の傾きや斜度なども記録できます。記録した走行データはBluetoothを使って通信すればスマートフォンの画面に表示でき、サイクルコンピューターとして利用できます。さらに、フィットネス機器向けの無線接続通信規格「ANT+」に対応しており、スピードセンサーや心拍センサー、ケイデンス(回転数)センサーなど対応機器の情報を取り込むことも可能です。

▽現在地をリアルタイムに共有

スマートフォンの3G/LTE回線を利用して、走行データをクラウド経由でリアルタイムに共有できる「ライブテレメトリ機能」を搭載しており、走行中の位置を家族や知人に伝えたり、伴走するサポートカーや離れたピットからライダーの位置情報や身体データを確認したりもできます。さらに、複数の走行者をライブテレメトリするグループ機能も搭載し、友人とのサイクリング中に仲間が走っている場所をリアルタイムに確認できます。

このほか、本体にWi-Fi通信機能を搭載しており、インターネットに無線LAN経由で接続して、専用のウェブサービスにデータをアップロードすることも可能です。クラウドにアップロードした後は、PCやスマートフォンのブラウザ、スマートフォンアプリなどで閲覧でき、過去の走行データを振り返って分析できます。
同社は、サードパーティーの開発者に向けて、「RIDE-1」の開発リソースをオープンソースライセンスで提供する予定です。また、ウェブサービス上のデータをエクスポートする機能のAPIも提供することにしています。

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※ヘッダの画像は、イメージです。本文画像提供:株式会社Cerevo

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