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過酷な日本縦断トレイルランレースでGPSトラッキングシステム導入

2016年08月17日

日本海の富山湾から太平洋の駿河湾まで約415kmを、3つの日本アルプスを登山しながら、交通機関を使わず、他人のサポートを受けず、自らの走りと歩きだけで日本縦断し、8日以内の制限で踏破する過酷な山岳トレイルランレース「Trans Japan Alps Race 2016」(トランスジャパンアルプスレース、略称:TJAR)が、先週から今週(8月7~14日)にかけて行われました。

このレースにおいて、ユーピーアール株式会社と株式会社IDCフロンティア、一般社団法人日本ロゲイニング協会、株式会社ザッツコーポレーションの3社1団体が、選手の位置を把握するためのGPSトラッキングシステムを構築しました。

3回目の今回は、サーバー環境を整えて快適アクセス

衛星測位の技術を使って選手の位置をリアルタイムに配信するシステムは、近年さまざまなスポーツに導入されています。リアルタイムの位置情報配信は、特にマラソンやトレイルランニング、自転車など広範囲のエリアにおいて行われるスポーツで順位を確認するのに最適の手段となります。

このレースでは、過去2回(2012・14年)GPSトラッキングシステムを導入しましたが、これまでは公式サイトのサーバー環境を十分に整えられず、アクセスできなくなるトラブルが発生していました。今回はIDCフロンティアが協賛したことで、十分なサーバー環境を整えることができました。

GPSトラッキングシステムの構成図

GPSトラッキングシステムの構成図(プレスリリースより)

今回のシステムでは、選手にGPS端末を貸与して携帯させ、一定時間ごとに送られてくる位置情報をユーピーアールのサーバーが取得。ロゲイニング協会の地図マッピングシステムで各選手がどこを走行しているかを把握し、リアルタイムでTJAR公式サイトの地図上に表示しました。

IDCフロンティアのクラウドサービス「IDCFクラウド」で収集した各選手の位置情報データを処理したほか、ウェブサイトのCMS(コンテンツマネジメントシステム)やページのデザインはザッツコーポレーションが構築しました。

415kmを8日間で踏破する過酷すぎる大会

画面地図上の選手番号をクリックすると、いつの時点の位置情報かを確認できる仕組みです。

この大会は、8月7日(日)0時に富山湾(日本海)をスタートして、8月14日(日)24時までの8日間以内に駿河湾(太平洋)のゴールを目指すトレイルランレースで、隔年の開催。本年度は29人の選手が選考会を経てエントリーしました。


スタート地点は富山・魚津市の早月川河口で、北アルプスは「剱岳-薬師岳-槍ヶ岳山荘-上高地」、中央アルプスは「木曽駒ケ岳-空木岳」、南アルプスは「仙丈ヶ岳-塩見岳-赤石岳-聖岳」と移動し、静岡市の大浜海岸がゴール。総距離は約415kmで、途中31カ所のチェックポイントがあり、累積標高差は約27,000mになります。

選手位置をリアルタイムで把握し、公式サイトで公開

選手には、スタート地点及び上高地、市野瀬、井川の4地点でフル充電のGPS端末が渡されました。GPS端末が取得した位置情報を携帯電話回線でクラウドに送信する仕組みで、トラッキングは20分間隔(毎時00分/20分/40分)のタイミングで行いました。

公式サイトの地図上に表示される選手の番号をクリックすると、ウインドウがポップアップして時刻が表示され、いつの時点の位置情報かを確認できます。また、特定の選手に表示を絞り込んで、履歴を表示することもできます。

衛星測位を使ったGPSトラッキングシステムを採用することで、8日間のレース期間中、出場選手の位置情報をリアルタイムで把握できました。選手の安全をサポートすると共に、選手の位置情報を公式サイトで公開し、選手家族やファンの人々に選手の位置を提示することが可能となりました。

参照サイト

関連情報

※ヘッダ・本文画像は、「トランスジャパンアルプスレース」公式サイト、及び株式会社IDCフロンティアのプレスリリースより引用