コンテンツです

KDDI/Wi2/コロプラが訪日外国人の動態調査レポートをセット提供

2017年07月26日

KDDI株式会社、株式会社コロプラ、株式会社ワイヤ・アンド・ワイヤレス(Wi2)の3社は、自治体および観光関連企業への誘客、滞在・宿泊、周遊などの課題発見・施策提案を目的として、以前から提供していた位置情報ビッグデータ分析レポートサービス「Location Trends」に、新たに「インバウンド動態調査レポート」をセットに加え、今月から提供を開始しました。

ビッグデータをもとに周遊ランキングルートなど提供

スマートフォン内蔵の衛星測位機能によって得られた位置情報のビッグデータは、訪日外国人の動態を把握し、観光地の誘客に役立てることなどに活用されていますが、今回のサービスでは、ビッグデータをもとにしたヒートマップや属性相関図、ランキングなどを提供します。

観光スポットの属性相関図例(提供:岐阜県)

観光スポットの属性相関図例(提供:岐阜県)

観光スポットの人気周遊ルートランキング例(提供:兵庫県豊岡市)

観光スポットの人気周遊ルートランキング例(提供:兵庫県豊岡市)

また、レポートでは、どこからどんな人がどれくらい来訪したか(来訪者分析)、どのような旅程で来訪したか(旅程分析)、来訪者がどこに経由・滞在したか(立寄り分析)、どこに宿泊したか(宿泊地分析)、どのような手段で来訪したか(交通手段分析)、いつどのくらいの人が観光エリア内に滞在したか(流入出分析)、どんな人がどのように観光スポット間を周遊したか(周遊分析)の7項目について、分析を行います。

レポートの分析項目

レポートの分析項目

スマホ/Wi-Fiユーザーの位置情報でレポート作成

KDDIとコロプラは、auスマートフォンユーザーの位置情報ビッグデータを活用した「Location Trends」を2013年より提供してきました。同サービスは、これまでに60以上の自治体や観光関連企業に採用されています。そして、Wi2とコロプラは新たに、Wi2が「TRAVEL JAPAN Wi-Fi」で保有する訪日外国人のWi-Fi接続およびGPSの位置情報ビッグデータを活用して「インバウンド動態調査レポート」を作成します。

位置情報ビッグデータ利活用の流れ

位置情報ビッグデータ利活用の流れ

作成プロセスは、まずKDDIおよびWi2が、「位置情報データの利用」ならびに「位置情報データを個人が特定されない形式に加工した上で第三者に提供すること」に同意したauスマートフォンユーザーまたは、TRAVEL JAPAN Wi-Fiユーザーの情報を取得します。
両社は、位置情報データを用いた特定地域の観光動態調査・分析および調査レポートの作成をコロプラに委託しています。コロプラに委託するに当たっては、事前に分析に必要な位置情報データのみを抽出し、個人が特定されない形式に加工します。

コロプラは、「Location Trends」と「インバウンド動態調査レポート」をセットにして、コロプラおよび販売パートナー(近畿日本ツーリスト株式会社、株式会社JTBコミュニケーションデザイン、公益社団法人日本観光振興協会、株式会社日本旅行、株式会社ホープ、楽天株式会社)を通じて、自治体や観光関連企業などに向けて提供します。

これにより、自治体および観光関連企業は、日本人観光客とインバウンド観光客の動態をワンストップ(1カ所)で把握することが可能となり、観光振興施策の立案や効果分析をより効率的に実施することができます。各社は、今後も位置情報ビッグデータの利活用を通じ、観光振興に加えて、交通環境整備や防災対策などを幅広くサポートしていくとしています。

参照サイト

※ヘッダの画像はイメージです。本文画像提供:KDDI株式会社/株式会社コロプラ/株式会社ワイヤ・アンド・ワイヤレス

関連記事