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プレイバック2020 ── 今年の衛星測位を振り返る

2020年12月25日

12月の年の瀬。今年も残すところ、あと数日となりましたが、みちびきウェブサイトでは今年、2020年に約80件の記事を公開しました。みちびきに関する記事のほか、衛星測位に関連した記事、募集のお知らせやイベント告知など、毎週1、2本ずつ公開した記事からいくつかを選び、今年一年を振り返ってみました。

▽宇宙基本計画を5年ぶりに改訂

今後10年間の宇宙開発利用に関する基本的な計画をまとめた宇宙基本計画が6月に変更されました。計画が変更されるのは、2015年以来5年ぶりのことです。この宇宙基本計画には、準天頂衛星システムについても詳しく記載されています。

▽みちびきが「安心」のキーワードに

ここ数年、衛星測位を活用した「見守り」用途のサービスが広く一般に定着してきました。みちびきウェブサイトでも、新学期が間近の3月に各社が発売したみちびき対応の見守り端末やサービスのいくつかをピックアップして紹介しました。また、11月には、埼玉県和光市の小学校で行われた小型見守りロボット端末の実証実験も取材しました。

▽みちびきによるSBAS信号の配信がスタート

みちびきの静止軌道衛星を用いて、国土交通省が作成したSBAS(衛星航法補強システム)信号を配信するサービスが4月から始まりました。このSBAS信号、これまでは国土交通省の運輸多目的衛星(MTSAT)が配信していたもので、航空機などに対して測位衛星の誤差補正情報や不具合情報を提供します。SBAS(L1Sb)信号に対応した受信機で利用することができます。

▽CLASの補強対象衛星数を最大17機へ拡大

センチメータ級測位補強サービス(CLAS)の補強対象衛星数を、現在の最大11機から最大17機へと拡大する補強情報の配信を、11月30日から正式運用として開始しました。この補強情報は、準天頂衛星みちびきの全号機(1~4号機)から配信され、測位精度のより安定したサービスを提供することが可能となりました。

▽みちびきを利用した実証事業公募を実施

みちびきの利用が期待される新たなサービスや技術の実用化に向けた実証事業を実施する企業等を募集する「みちびきを利用した実証事業公募」。その2020年度の応募受付が5月11日に開始され、7月までに応募があった中から採択された10件の実証が、現在行われています。

▽イベントはコロナ禍でリモート開催中心に

今年は春以降、新型コロナウイルス感染拡大防止のため、開催されるイベントが軒並みリモート開催に切り替わりました。衛星測位関連では、7月15~17日に行われた一般社団法人測位航法学会の全国大会がオンラインで開催されたのを始め、その後もオンラインによる開催が続きました。

▽今年も発表されたみちびき対応のiPhone

©Apple Inc.

このところ毎年秋に発表されるiPhoneの新型機種。10月に発表された「iPhone 12」も、みちびきの測位信号に対応した製品です。衛星測位は、みちびき、GPS、GLONASS、Galileo、BeiDouに対応し、5G対応で有機ELディスプレイを搭載しているのが特徴です。

▽「はやぶさ2」カプセル位置特定にみちびきが貢献

©JAXA

今月6日、地球に帰還した探査機「はやぶさ2」のカプセル回収ミッションの中で、難易度が高いと言われたのが、オーストラリアの広い砂漠の中で帰還カプセルの着地位置を特定する作業。そこで重要な役割を果たしたのが、みちびきの測位信号でした。JAXA(宇宙航空研究開発機構)に取材して、その全貌を探りました。

▽米国が第3世代GPS衛星の運用を開始

©Lockheed Martin

最後に海外の衛星測位ニュースを1件。米国は、今年1月から第3世代GPS衛星の運用を開始しました。GPS衛星は、第1世代(1978~85年打ち上げ)、第2世代(1989~2016年打ち上げ)に続き、2018年から第3世代の打ち上げが始まり、改良を加えた新世代の衛星に徐々に置き換えられています。

以上