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人とくるまのテクノロジー展2017、横浜で開催

2017年06月21日

自動車業界の第一線で活躍する技術者・研究者のための専門展示会「自動車技術展 人とくるまのテクノロジー展 2017横浜」(主催:公益社団法人自動車技術会)が、2017年5月24~26日に横浜市のパシフィコ横浜で開催されました。ここ数年、自動運転や運転支援システムに多くの関心が集まっていますが、当日の数多くの出展から衛星測位に関連する技術やサービスのいくつかを紹介します。

株式会社ZMP

“RoboCar MiniVan”

自動運転開発システム“RoboCar MiniVan”

自動運転開発システム“RoboCar MiniVan”の実車を展示。お台場エリアを中心に実験を進める自動運転の試験車両で取得した各種データのテスト販売開始を発表しました。販売されるデータにはステレオカメラによる走行中の全周画像、RTK-GPSによる高精度の位置情報、3D-LiDARによるデータ、加速度・角速度などのIMUデータ、車両の走行状態を示すCANデータが含まれます。このデータ収集システムは、愛知県の新あいち創造研究開発補助金(2016年度)を活用して開発されたものです。

アイサンテクノロジー株式会社

アイサンテクノロジー社の展示ブース

展示ブース

自動運転の普及に欠かせない高精度3D地図のデータ取得から点群編集に関わる一連のシステムを紹介しました。

VBOX JAPAN株式会社

展示ブース

車両試験計測用センサー“VBOX”などを展示

英国Racelogic社が開発した車両試験計測用のセンサー“VBOX”を日本で販売するVBOX JAPAN株式会社は、GPS/GLONASSを利用して高精度にデータを取得する製品群を紹介しました。ブレーキ停止距離試験、衝突予防試験などに対応しています。

株式会社バイオスシステム

展示ブース

RTK自動レーンチェンジ評価計の仕組みをミニチュアで説明

最大4車両の車間距離を同時に計測できるRTK自動レーンチェンジ評価計やRTK車間距離計など、GPS/GLONASSを利用して高精度に速度や相対距離を取得するシステム製品群を紹介しました。

日本電産リード株式会社

展示品のデーターロガー

オールインワン型データロガーを展示

GPSの測位データと共に多チャンネル(展示品は12チャンネル)のセンサー情報やビデオカメラによる画像を時刻同期して記録する、DEWETRON社製のオールインワン型データロガーを展示しました。振動や圧力やひずみなど多数のセンサー情報を統合解析する、自動車や車載用部品の開発評価での用途を想定したシステムです。

株式会社東陽テクニカ

“NaviControl”

実車走行試験用ロボット“NaviControl”

伊HI-TEC社のGPS制御による実車走行試験用ロボット“NaviControl”を展示しました。RTK-GPSによる高精度の測位を行いながら自動車のハンドルやスロットルを制御する、脱着式のシステムです。

日本無線株式会社

“JG11”の試作品

マルチGNSSの受信チップ“JG11”の試作品

みちびきのL6信号にも対応したマルチGNSSの受信チップ“JG11”の試作品と、評価用受信機のモックアップなどを展示しました。同社は「2018年秋サンプルリリース予定」としています。

三菱電機株式会社

展示品のパネルや模型

展示ブース

CLAS(センチメータ級測位補強サービス)の概要、三菱モービルマッピングシステムと高精度3次元地図の紹介と模型展示、ダイナミックマップ基盤企画株式会社の取り組みについて紹介しました。

参照サイト

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