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日の丸交通とZMP、自動走行タクシーの実現に向けて協業

2017年07月14日

衛星測位の高精度化は社会にさまざまな影響を与えますが、中でも期待されているのが自動運転技術の進化です。自動運転によるタクシーの実現に向けた取り組みが、3年後(2020年)の東京オリンピック・パラリンピックに向けて始まっています。
こうした中、日の丸交通株式会社(タクシー会社)と株式会社ZMP(ロボット開発会社)は、自動運転技術とタクシー事業という両社の知見を組み合わせて、東京オリンピック・パラリンピックでの自動走行タクシー実現に向けた協業を開始しました。

日の丸交通株式会社のウェブサイト

日の丸交通株式会社(https://hinomaru.tokyo/)

株式会社ZMPのウェブサイト

株式会社ZMP(http://www.zmp.co.jp/)

まずドライバーによるタクシー対象に配車アプリを開発

協業では、ZMPが自動走行とドライバーによるタクシーの両方の配車に対応したアプリを開発します。このアプリは、まずドライバーによるタクシーを対象として開発を進めて、早期の稼働開始を目指します。その後に自動走行タクシーに対応した配車アプリを開発します。

自動運転技術のレベルには、あらゆる領域での自動走行が可能な「レベル5」と、限定された地域や環境での自動走行が可能な「レベル4」があります。レベル4は限定された領域での運用であり、ドライバーによるタクシーと自動走行タクシーの連携が必要となります。

両社は、走行に適した限定ルートのみで自動走行タクシーを導入し、利用者のサポートが必要なルートではドライバーによるタクシーを配車することで、タクシーのサービス向上とコスト削減が可能となると考えています。

自動走行タクシーのイメージ

自動走行タクシーのイメージ

ドライバー不足を解消し、利便性を向上させる

発表資料によれば、タクシー業界ではドライバーの人手不足が課題であり、2020年に向けて訪日客の増加が見込まれることから、政府も東京オリンピック・パラリンピックでの自動走行タクシーの実現を推進しています。また、高齢化が進む中、過疎地における交通弱者の移動手段としても、自動走行タクシーの実現が望まれています。

こうしたニーズの中で両社のノウハウを組み合わせることにより、ドライバー不足の解消と、利用者の利便性向上、そして安全運転支援・営業支援を目指します。なお、ZMPは、日の丸交通だけでなく、他のタクシー会社にも広く参加を呼びかけていきたいとコメントしています。

参照サイト

※ヘッダの画像はイメージです。本文画像提供:日の丸交通株式会社/株式会社ZMP

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