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ジャストシステムが「位置情報アプリに関する利用実態調査」

2017年09月09日

位置情報ゲーム「ポケモンGO」のサービス開始から1年が経過した2017年7月、株式会社ジャストシステムは「位置情報アプリに関する利用実態調査」を実施しました。調査は7月18~24日にかけて同社のマーケティングリサーチに関する情報サイト「マーケティングリサーチキャンプ(Marketing Research Camp)」のネットリサーチサービス「Fastask」を利用して、スマートフォンを所有する15~59歳の男女900名を対象に行われました。

利用の多い位置情報アプリは「ゲーム」

スマホユーザーが現在利用している位置情報アプリとしてもっとも多いジャンルは「ゲーム」で、44.4%の人が利用していました。次いで利用が多いのはクーポンアプリ(39.2%)、グルメアプリ(34.0%)となっています。年代別に見ると10代のゲーム利用率がもっとも高く、約半数の51.0%でした。また、直近1年で利用が増えた位置情報アプリでは、ゲームを挙げた人が42.8%に上りました。

利用状況グラフ

位置情報アプリの利用状況(調査対象数=900件)

1年前から利用率が下がらない30代

スマホユーザーのうち、ポケモンGOを以前から継続的に利用している人は16.3%でした。年代別に見るともっとも利用率が高いのは20代で20.0%が利用しており、次いで30代の16.5%が利用していました。2016年7月のアプリ配信直後と比べると、20代の利用率は同月(60.7%)に比べて1年で40.7ポイントも低下しましたが、30代は同月(25.5%)との比較で9.0ポイントの低下にとどまっています。

利用状況グラフ

ポケモンGOの利用状況(1年前比較、調査対象数=900件)

また、以前はポケモンGOを利用していたが現在は利用していない人にやめたタイミングを聞いたところ、63.1%が3カ月未満でやめていました。やめた理由としては「つまらないから」(44.6%)「バッテリーの消費が激しすぎるから」(36.9%)の2つが他の理由を大きく引き離して高いスコアとなりました。

位置情報ゲームで生活行動が変化

現在ポケモンGOを利用している人に、以前よりも外出する機会が増えたかを聞いたところ、「あてはまる」と答えた人が26.5%、「ややあてはまる」と答えた人が27.9%と、合計で、54.4%が外出機会が以前よりも増えていました。また、出現するポケモンに合わせて歩く道順などを意識するようになったかを聞いたところ、「あてはまる」と答えた人は29.3%、「ややあてはまる」の人は34.7%でした。合計で64.0%がポケモンに合わせて歩く道順を調整していました。

外出先の変化グラフ

ポケモンGOによる外出先の変化(以前から継続的に利用している、調査対象数=147件)

また、ポケモンGOでは、ファストフード店や飲料メーカーなどによる企業スポンサーによるポケストップ(アイテムを補給できるポイント)の提供が行われています。ポケモンGOを始めてからこれらのスポットに立ち寄る機会が増えたかどうかを訊いたところ、マクドナルドでは25.9%が「訪問する機会が増えた気がする」、22.4%が「訪問する機会がやや増えた気がする」と合計48.3%が訪問機会の増加を感じていました。他のスポットでも3割弱から4割強程度の人が訪問機会の増加を感じており、ポケストップの増加が集客に役立っている様子がうかがえます。

ポケストップのグラフ

企業スポンサーによるポケストップ(以前から継続的に利用している、調査対象数=147件)

調査結果を集計データとしてまとめた全37ページの調査結果レポートが、「マーケティングリサーチキャンプ」の自主調査レポートページから無料でダウンロード提供されています。

参照サイト

※ヘッダの画像はイメージです。記事中の図版出典:位置情報アプリに関する利用実態調査(ジャストシステム/Fastask)

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