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米国が第3世代GPS衛星の運用を開始

2020年01月23日

米国は第3世代GPS衛星(GPS III)の初号機(SVN74)の運用を1月13日(米国山岳部時間)に開始しました。この衛星は一昨年(2018年)12月の打ち上げ後、探検家アメリゴ・ヴェスプッチにちなみ「Vespucci」と名付けられ、昨年7月までに初期チェックアウトと軌道上試験を終え、運用環境での活動に進んでいました。

GPS衛星「Vespucci」の打ち上げ

GPS衛星「Vespucci」の打ち上げ(画像提供:SpaceX)

GPS衛星は、第1世代(ブロックI、1978~85年打ち上げ)、第2世代(ブロックII・IIA・IIR・IIRM・IIF、1989~2016年打ち上げ)に続き、2018年から第3世代(ブロックIII)の打ち上げが始まり、改良を加えた新世代の衛星に徐々に置き換えられています。第3世代では、従来のL1C/A信号に加え、ノイズに紛れにくく電波妨害に対して強度があるL1C信号を送信できるようになりました。第3世代のブロックIIIは、この「Vespucci」のほか、昨年8月には2機目の「Magellan」(現在、軌道上試験中)が打ち上げられており、この2機を含め計10機を製造することが決まっています。

すでに打ち上げられた第3世代のGPS衛星(日付はUTC=協定世界時)

・GPS III-1(SVN74、2018年12月23日打ち上げ)
・GPS III-2(SVN75、2019年8月22日打ち上げ)

GPS衛星「Magellan」の打ち上げ

GPS衛星「Magellan」の打ち上げ(画像提供:United Launch Alliance)

2019年はGLONASS 2機、BeiDou 10機が打ち上げ

GPS以外では、昨年(2019年)はロシアのGLONASSが2機打ち上げられました。中国では、昨年1年間で10機のBeiDouが打ち上げられました。これによりBeiDouは、第3世代(BDS-3)で予定している全30機のうち、GEO(静止軌道)1機、IGSO(傾斜対地同期軌道)3機、MEO(中高度軌道)24機の計28機が軌道上に配置されました。
なお、欧州のガリレオ、インドのNAVICは、2019年は打ち上げがありませんでした。

2019年に打ち上げられたGLONASS衛星(日付はUTC=協定世界時)

・GLONASS-M(SVN758、2019年5月27日打ち上げ)
・GLONASS-M(SVN759、2019年12月11日打ち上げ)

2019年に打ち上げられたBeiDou衛星(日付はUTC=協定世界時)

・BDS-3(IGSO-1、2019年4月20日)
・BDS-2(GEO-8、2019年5月17日)
・BDS-3(IGSO-2、2019年6月24日)
・BDS-3(M23、2019年9月23日)
・BDS-3(M24、2019年9月23日)
・BDS-3(IGSO-3、2019年11月5日)
・BDS-3(M21、2019年11月23日)
・BDS-3(M22、2019年11月23日)
・BDS-3(M19、2019年12月16日)
・BDS-3(M20、2019年12月16日)

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参照サイト

※ヘッダ画像提供:Lockheed Martin