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首都高速とDMPが連携し、高精度3次元データを相互活用

2017年03月22日

首都高速道路株式会社とダイナミックマップ基盤企画株式会社(DMP)は3月14日、首都高速道路の維持管理に活用する高精度3次元点群データと、自動運転支援システムに活用されるDMPの高精度3次元地図基盤データとの相互利用および活用範囲の拡大を目的に、連携して検討を進めると発表しました。

首都高速は、道路の高齢化が進行

首都高速道路は、開通から40年以上経過した構造物が約3割を占め、道路の高齢化が進行しています。そのため、構造上・維持管理上の問題や損傷状況等を早期かつ効率的に把握できるMMS(モービルマッピングシステム)による3次元点群データを活用したスマートインフラマネージメントシステム「i-DREAMs(intelligence-Dynamic Revolution for Asset Management systems)」の運用を進めています。

スマートインフラマネージメントシステム「i-DREAMs」の仕組み

スマートインフラマネージメントシステム「i-DREAMs」の仕組み(提供:首都高速道路株式会社)

一方、DMPは昨年(2016年)6月の設立以来、自動運転支援システム用の高精度3次元地図基盤データの国内高速道路全線製品化を進めています。その際に、首都高速道路株式会社が持つ道路更新情報などを早期に入手することで、地図基盤データの更新周期の短縮化を目指すとしています。

維持管理用3次元点群データ例と自動運転用ベクトルデータ例

MMSによる首都高速道路の維持管理用3次元点群データ例(左)と自動運転用ベクトルデータ例(右)(DMP)

道路新設などの情報を基盤データに早期反映

衛星測位技術を活用したMMSによる3次元データは、道路や建物などさまざまな施設の維持管理に利用されています。さまざまな企業が持つこのような高精度3次元点群データをさらに効果的に活用するため、複数の企業がデータの相互活用に向けて連携する動きも増えてきました。

両社の連携により、首都高速道路の新設・更新情報などを正確かつ早期に高精度3次元地図基盤データに反映させることが可能となり、今後普及が見込まれる自動運転支援システムの信頼性も向上させられます。また、MMSではデータ取得が難しい首都高速道路下の一般道路データについても、首都高速道路が保有する橋脚などの維持管理データなどを活用することが可能となります。両社は今後、自動運転支援システム普及・拡大に向けて、連携範囲を広げていく方針です。

参照サイト

※ヘッダの画像はイメージです。本文画像提供:首都高速道路株式会社/ダイナミックマップ基盤企画株式会社

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