コンテンツです

測位衛星の配置が分かる「GNSS View」のVer.2.0を公開

2015年10月20日

当ウェブサイトで提供しているアプリケーション「GNSS View」をこのほど、バージョン2.0にアップデートしました。GNSS Viewは、公表されている測位衛星の軌道情報をもとに、任意の時間・任意の場所における衛星の天球上の配置(コンステレーション)を画面上に再現するソフトウェアで、2014年から公開しています。

画面例

GLONASS/BeiDou/Galileoなどに対応

GNSS Viewは、デフォルトでは現在地・現在時刻が表示されますが、設定時刻を前後させることで、天球上での衛星配置の変化を見ることもできます。また、運用中のみちびき初号機に、今後打ち上がる2~4号機を加えた4機体制が整った時、どのような衛星配置となるかを体験するモードも備えています。
今回のバージョンアップに伴う変更点は、みちびきとGPSに加えて、ロシアのGLONASS、中国のBeiDou、欧州のGalileoと、SBAS(衛星航法補強システム)に対応し、それらの位置も画面に表示されるようになったことです。追加した4システムの衛星配置は、NORAD(北米航空宇宙防衛司令部)が公開している軌道情報を用いて計算しています。

iOS/Androidアプリ版もアップデート

GNSS Viewはアプリ版も入手でき、App StoreでApple社端末向けiOSアプリ、Google PlayでAndroidアプリをそれぞれ提供しています。こちらも今回、Web版と同様にアップデートしました。

画面例

Google Playの紹介ページ

なお、Web版で提供している衛星配置を画面上に再現する機能は、アプリ版では「Position Radar」と呼ばれるメニューになります(この時、スマートフォンなどのGPSをオンにするとPosition Radarをコンパスとしても利用できます)。加えてアプリ版には、Web版にない「AR Display」機能が付加されています。このAR Displayは、任意の時間を指定し、現在地から見える各衛星をカメラのファインダーを通して見るというものです。さらにアプリ版には「災危通報(DC Report)」のデモ画面を表示してサンプルメッセージを見る機能も付いています。

参照サイト

関連記事