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国土地理院、無人航空機(UAV)が撮影した口永良部島の画像を写真判読

2015年07月31日

国土地理院は7月24日、2カ月前に島内の新岳が爆発的に噴火した「口永良部島」の空中写真について、写真判読の結果を発表しました。判読範囲は島の南西部側、およそ半分に当たる地域で、主に噴火による火砕流や大雨による泥流や崩落について判読しています。その結果、判読範囲全体で大規模な泥流が1カ所発生しているほか、数カ所について規模の小さな崩落が発生したり、火山噴出物の堆積で道路が塞がれていることが分かりました。

無人航空機(UAV)が撮影した噴火後の空中写真

無人航空機(UAV)が撮影した噴火後の空中写真

今回の判読には、火山噴火予知連絡会 総合観測班の活動の一環として無人航空機(UAV:Unmanned Aerial Vehicle)が7月14日に撮影した空中写真が使われています。UAVの飛行は、口永良部島の約35km北に位置する硫黄島(鹿児島県三島村)の村営飛行場から行いました。判読には、この画像に加えて噴火前の昨年12月に撮影した空中写真が使用されました。

泥流発生箇所の写真判読 結果

泥流発生箇所の写真判読 結果

この画像は、泥流が発生した箇所の詳細な写真判読の結果です。噴火による堆積物が「泥流」となって谷沿いに堆積し、通行不能になった道路が見られます。また、泥流の流入により海水面が埋め立てられた結果、向江浜が以前より広がっていることも確認できました。

参照サイト

※ヘッダ、本文中の画像は、すべて国土地理院ウェブサイトより

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