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SEIKOがみちびき特別仕様のASTRONを発売

2016年09月09日

セイコーウオッチ株式会社は、みちびき初号機に対応している同社のGPSソーラーウオッチASTRONシリーズの特別仕様製品として、みちびきスペシャルエディションを発表しました。同社はこれまでブランドコミュニケーションの一環として、ASTRONにおいて数々の限定仕様や特別仕様品を発表してきました。こうした限定仕様や特別仕様のラインナップに新たに加わったのが、みちびきスペシャルエディションです。

製品画像

みちびきスペシャルエディション

世界初のGPSウオッチ「ASTRON」

「ASTRON」は、世界で初めて太陽電池のみで動作する低消費電力のGPSウオッチとして、2012年に発表されました。GPS衛星から送信される原子時を基準に、内蔵のクオーツ時計を時刻合わせするもので、GPSシステムと同等の時刻精度が維持されます。また、緯度・経度・高度を特定して内蔵データと照合することで、タイムゾーン設定も自動で行われます。

リングアンテナ

ASTRONのリングアンテナ

製品を支える技術の1つが、大径のリングアンテナです。セラミック製のベゼルとあいまって高い受信感度を誇り、システムの消費電力低減と太陽電池のみによる独立した電源動作を実現しています。また、2014年に発表された8Xシリーズからはみちびき初号機の測位信号L1C/Aにも対応しました。

宇宙空間に存在する地球とみちびきを表現

みちびきスペシャルエディションの表面(文字盤の部分)

地球とみちびきを表現した表面

表面は、スーパーブラックダイヤシールドの本体塗装をベースに、1)みちびきのソーラーパネルに見立てた、翼を思わせるメタリックブルーの金属パーツ(=文字盤の2時と10時の位置)、2)地球を表現したマザーオブパール(白蝶貝)のサブダイヤル(=6時の位置)、3)漆黒の宇宙空間をイメージしたオールブラックのケースとバンドを配して、時計全体で「宇宙空間に存在する地球とみちびき」を表現しました。また、裏蓋にはロゴマークとシリアルナンバー(2,000本限定)が入ります。

みちびきスペシャルエディションの裏面

ロゴとシリアルナンバーが入った裏面

時計の価値は正確で、止まらず、美しいこと

かねてより同社は時計の価値として、正確で、止まらず、美しいことの3要素を挙げてきましたが、東京のように都心部の高層ビルに囲まれて空が少ししか開いていない場所でも、真上からの衛星の電波が受信できて、常に正確な時刻を得られるみちびきの精度が、ASTRONのブランド価値を高める上で非常に大きな魅力と映り、今回のみちびきスペシャルエディションへとつながりました。みちびきスペシャルエディションは2016年9月7・8日に都内で行われた関係者向けの展示会がお披露目の場となり、みちびき模型(4分の1サイズなど)や解説動画と共に展示されました。

展示されたみちびき初号機の模型

みちびき初号機の模型(左右とも)

「発表直後からウェブニュースや雑誌など多くのメディアに関心を持っていただいています。展示会では来場した方々から『なるほど、真上に衛星があるんですね』などとコメントをいただき、評価は上々です」(同社広報)
本製品は、2016年11月11日に発売される予定です。

参照サイト

※ヘッダ及び本文画像提供:セイコーウオッチ株式会社、国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構

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