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[報告] 第1回ペーパークラフト教室を横浜市の科学館で開催

2016年09月06日

8月24日、横浜市のはまぎん こども宇宙科学館で、内閣府宇宙開発戦略推進事務局の主催による「みちびきキッズ ~ペーパークラフト教室~」を開催しました。小学生が参加し、午前・午後の2回に分かれてクイズやペーパークラフト作りを楽しみました。みちびきに関して、内閣府が子どもを対象にした普及啓蒙事業に取り組むのは初めてのことです。

みちびきを知って、みちびき博士になろう!

内閣府の江村技術参与

冒頭、内閣府宇宙開発戦略推進事務局の江村尚紀技術参与が挨拶しました。リラックスした様子で子どもたちの前に出た江村氏は、「今日のイベントを楽しんで、みちびき博士になってください」と呼びかけました。

続いて、この日のナビゲーター役の公益財団法人日本宇宙少年団の小島俊介氏と小定弘和氏が「宇宙兄さんズ」1号・2号として登場しました。まずは、種子島宇宙センターでのみちびき初号機を搭載したロケットの打ち上げ映像を見ながら、会場の子どもたちと一緒にカウントダウンを行いました。さらに、「ロケットが宇宙に人工衛星を運ぶまで」を、手づくりのH-IIAロケット模型を使って打ち上げから衛星の軌道投入まで説明しました。

「ロケットが宇宙に人工衛星を運ぶまで」

ロケットから固体ロケットブースター、第1段ロケットが切り離され、最後は小さな第2段ロケットだけで軌道近くまで運ばれる様子に、子どもたちは感心していました

みちびきは、GPSと同じ測位衛星

次は「人工衛星は何をしているの?」というクイズです。衛星には、気象衛星、通信衛星、地球観測衛星、天文衛星などがあり、国際宇宙ステーションも衛星の仲間だったりしますが、この日集まった子どもたちは日ごろから科学館で宇宙や天文の情報にふれているだけあり、そうしたこともよく知っているようでした。宇宙兄さんズは、カーナビやスマートフォンなど日常利用するサービスで使うGPSも測位衛星の仲間であり、みちびきを利用すれば、より正確な位置が分かるといった点も説明しました。

では、実際に人工衛星で一体どのようにして場所を決定するのでしょう。3人の子どもがみちびきになって、3つの地点からの目標までの距離を測るゲームが始まりました。壁に貼った5つのマークの中から、果たして目標のマークを正確に選べるでしょうか。

3つの地点からの目標までの距離を測るゲーム

みちびき役の子どもが立つ位置には、マークまでの長さに切ったロープがあり(左画像)、3人のロープが合わさる位置が、目標のマーク! そして見事正解しました(右画像)

また、衛星測位システムには、日本のみちびき、米国のGPS以外にも、ロシアのGLONASS、ヨーロッパのGalileo、中国のBeiDouなどがあることも紹介しました。

みちびきがどこにいるのか、見てみよう!

みちびきが今、どこにいるかは、公式アプリのGNSS Viewで確認できます。宇宙兄さんズが見せたアプリには、GPSがたくさん表示された中に、みちびきが紫色で表示されているのが確認できました。

現在打ち上がっているみちびきは初号機だけですが、2017年度には2~4号機の打ち上げが予定されています。初号機~4号機までの「みちびき4兄弟」が揃うことで、日本の真上に近いところにかならず1機はみちびきがいるのがGNSS Viewで確認できます。

宇宙兄さんズは、4機体制で「日本の真上にかならず1機」が実現すると、ビルの谷間など電波が届きにくい場所でも電波を受けやすくなること、補強信号を使って精密な位置を測定できるのでクルマの自動運転などもできることを紹介しました。精密な位置測定は、トラクターなどの農業機械の自動運転にも応用できます。また、場所を知らせるだけではなく、災害時の安全確認情報を知らせるなど、安心・安全にも役立つことも紹介しました。

3種類のどれでも好きなタイプを製作可能

みちびきを理解してもらったところで、いよいよ「みちびきペーパークラフト」の登場です。ペーパークラフトには、実際の色で印刷されたバージョンと、自分で着色できる塗り絵バージョンの2種類が用意されていました。
「みちびき4兄弟」のうち、初号機は他の3機よりも太陽電池パドルが長くなっています。また、初号機と2・4号機は前方に突き出た「ヘリカルアンテナ」を載せていますが、静止衛星の3号機は代わりに大きなパラボラアンテナが付いているという特徴があります。みちびきペーパークラフトは、1つの型紙から3種類のどれでも好きなものをつくることができます。

3種類のみちびきペーパークラフト

初号機(左)、2・4号機(中)、3号機(右)

各テーブルには部品の見本が配布され、サポートスタッフの助言を受けながら、子どもたちは次々とみちびきを完成させていました。感想を聞くと「それほど難しくなかった」と言います。初号機と3号機が人気だったようです。塗り絵バージョンは本体が黄色や赤などカラフルに塗られたものや、太陽電池パネルに顔が描かれたものなど、子どもらしい自由な発想にあふれていました。

製作風景

製作風景

製作風景

認定証の授与と記念撮影

認定証の授与

最後に、宇宙兄さんズから、参加者の子どもたちに「みんなのみちびき みちびきはかせ認定証」が授与され、全員で記念撮影をしました。

全員で記念撮影

冒頭に挨拶した内閣府の江村氏は、今回の教室を開催した目的を次のように話します。
「子どもを対象にしたイベントは今回が初めてですが、今後もクレイアニメ教室や、来年の打ち上げ時にはカウントダウンイベントも予定しています。小学生向けの取り組みを通して、ご家族の皆さまにもぜひ、みちびきを知っていただきたい」
あっという間の1時間半でしたが、周囲で見学していた付き添いの保護者も十分に楽しめる内容でした。

終了後にも宇宙兄さんズはひっぱりだこの人気

8の字軌道に4機のみちびきを配置して飾るジオラマキットが用意され、帰りに子どもたちにプレゼントされました。出来上がりの形を保護者に撮影してもらい、キットを持ち帰った子どもも大勢いました

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↓一般向けサイト「みんなのみちびき」にもイベントレポートを掲載しています。