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三菱重工業、みちびき4号機打ち上げロケットのコア機体を公開

2017年08月30日

三菱重工業株式会社は8月25日、みちびき4号機の打ち上げに使用するH-IIAロケット36号機のコア機体を、愛知県海部郡飛島村にある飛島工場で報道関係者に公開しました。今回公開された「コア機体」とは、固体ロケットブースタ(SRB-A)と衛星フェアリング(衛星を保護するロケット先端部分の部材)を除く、エンジンを含む第1段・第2段機体の部分です。

H-IIAロケット36号機のコア機体

H-IIAロケット36号機のコア機体

H-IIA202型で打ち上げ

公開に先立って、H-IIA/H-IIBロケット打上執行責任者の二村幸基氏(三菱重工業株式会社 執行役員フェロー 防衛・宇宙セグメント技師長)が、打ち上げ計画の概要を説明しました。

三菱重工の徳永建氏と二村幸基氏

三菱重工業株式会社 防衛・宇宙セグメント 宇宙事業部 H-IIA/H-IIBロケットプロジェクトマネージャの徳永建氏(左)と二村幸基氏(右)

36号機の機体構成は、固体ロケットブースタSRB-Aを2本搭載したH-IIA202型です。8月19日のみちびき3号機打ち上げに使用されたH-IIAロケット35号機は、固体ロケットブースタの搭載本数が4本のH-IIA204型でしたが、今回は6月1日のみちびき2号機打ち上げに使用されたH-IIAロケット34号機と同じで、固体ロケットブースタを2本搭載しています。これは、みちびき3号機の打ち上げ質量が4700kgであったのに対して、2号機と4号機は4000kgと軽量であるためです。

第1段機体

第1段機体

第1段主エンジン

第1段主エンジン

第2段機体

第2段機体

第2段エンジン

第2段エンジン

衛星を格納するフェアリングはシングルロンチ用で、みちびき3号機の時は直径5mの5S型を搭載していたのに対して、今回はみちびき2号機の時と同じ4S型を使用しています。みちびき3号機にはメッセージ通信用のアンテナが搭載されて奥行きが4mを超えていたため、ひと回り大きい5S型が採用されましたが、4号機は2号機と同じサイズのため4S型を採用しています。打ち上げ時のロケットの全長は53mで、このうち衛星フェアリングの部分は12m、固定ロケットブースタは15mです。

段間部(第2段下部)のみちびき衛星打上用ロゴマーク

段間部(第2段下部)のみちびき衛星打上用ロゴマーク

みちびきを着実に所定の軌道へ運びたい

三菱重工の二村氏

三菱重工の二村氏

二村氏は、工場内で公開されたH-IIAロケット36号機を前に、「われわれの仕事は、衛星を必要な場所まで運ぶことに尽きます。そのために、定められた作業を定められた手順でしっかりと行い、みちびきを着実に所定の軌道へ運びたいと思います」と意気込みを語りました。

コア機体は機能試験を終了しており、出荷準備作業中で、今後は飛島工場を出荷後、海路と陸路を経て射場であるJAXA種子島宇宙センターに搬入されます。なお、フェアリングは、すでに種子島宇宙センターへの搬入が完了しています。また、固体ロケットブースタもすでに射場において燃料充てん済みで、コア機体起立後にコア機体に結合されます。打ち上げは、今年10月に種子島宇宙センターの第1射点から行われる予定です。

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