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[報告] 埼玉県蓮田市で「Q-ANPI」実証実験を実施

2018年10月04日

内閣府は、埼玉県蓮田市において、みちびき3号機の衛星安否確認サービス「Q-ANPI」を活用した、避難者の安否情報や避難所情報の収集・衛星通信の実証実験を、準天頂衛星システムサービス株式会社と共に実施しました。
蓮田市は埼玉県中東部に位置する市で、今回の実証実験は、市の総合防災訓練に合わせて、蓮田市立黒浜西小学校の体育館にて行われたものです。当日は、2017年11月に和歌山県広川町と高知県芸西村の2カ所で実施した実証実験と同様に、みちびき3号機のメッセージ通信機能を使って、地上から衛星に向けて避難所情報などを送信しました。

黒浜西小学校

黒浜西小学校

集まった参加者

集まった参加者

避難所となった黒浜西小学校の体育館には、実証実験用に開発されたQ-ANPI通信端末と専用アンテナ、サーバー用パソコン、入力用タブレット端末、無線LANルーターなどで構成される情報入力用システムが用意されました。避難訓練では、朝9時に警報とともにシェイクアウト訓練(一斉防災訓練)が行われた後に、避難所に集まった参加者による情報入力が行われました。

シェイクアウト訓練の様子

シェイクアウト訓練の様子

入力用タブレット

入力用タブレット

Q-ANPI通信端末(プロトタイプ)

Q-ANPI通信端末(プロトタイプ)

専用アンテナ(プロトタイプ)

専用アンテナ(プロトタイプ)

参加者はスタッフの説明を聞きながら電話番号や氏名、年齢、性別などの個人情報をタブレットに自ら入力するとともに、避難所の入所状況や安否情報の公表可否も選択しました。

参加者が自ら情報を入力

参加者が自ら情報を入力

タブレットに入力された情報はWi-Fi経由で会場内に設置されたサーバーに情報が登録されます。登録情報はQ-ANPI端末を通じてみちびき3号機へと送信されて、茨城県常陸太田市と兵庫県神戸市にあるみちびきの管制局が受信します。そこからさらに配信用ウェブサイトに情報が集約されることで、避難所で登録した避難者の安否情報がウェブサイトで検索・閲覧可能となります。
この日は計91名が登録され、地図上に情報が表示されました。電話番号を入力することで、個人安否情報を検索することも可能です。なお、これらの登録結果は、総合防災訓練のメイン会場となる、蓮田市総合市民体育館パルシー内に設置された災害対策本部でも確認されました。

登録された情報が地図上に表示

登録された情報が地図上に表示

実証実験の締めくくりとして、準天頂衛星システム戦略室長を務める滝澤豪参事官(内閣府宇宙開発戦略推進事務局)は、「今日お試しいただいた防災関係の機能は現在整備中で、できるだけ早く皆さまに使っていただけるように端末の普及に取り組んでいきたいと思います」と、今後の方針について語りました。

内閣府の滝澤豪参事官

内閣府の滝澤豪参事官

Q-ANPIの実証実験のほかに、体育館の外では、みちびきの災害・危機管理通報サービス「災危通報」の情報を受信して電光掲示板と音声で知らせる「避難情報標識」の実証実験も行いました。みちびきが送信したL1S信号を小型受信端末「QZ1」で受信し、デモ用の装置にメッセージを表示しました。

避難情報標識

避難情報標識

(取材/文:片岡義明・フリーランスライター)

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