コンテンツです

高精度測位補強サービス(MADOCA-PPP)に関する仕様書等の公開について

2022年02月28日
内閣府宇宙開発戦略推進事務局

内閣府 宇宙開発戦略推進事務局 準天頂衛星システム戦略室では、アジア・オセアニア全域で高精度測位の実現に向けて、高精度単独測位(Precise Point Positioning, PPP)を基礎とする新しい測位補強サービスである「高精度測位補強サービス」(MADOCA-PPP:Multi-GNSS ADvanced Orbit and Clock Augmentation - Precise Point Positioning)の開発整備を進めています。

従前より「高精度測位補強サービス」の技術実証を実施しておりましたが、2024年度の本運用開始に向けて仕様を見直し、2022年9月30日より試行運用を開始する予定です。

試行運用開始に先立ち、MADOCA-PPPに係るパフォーマンススタンダード(PS-QZSS-MDC)のドラフト版およびユーザインタフェース仕様書(IS-QZSS-MDC-001)を公開しましたのでお知らせいたします。
今回併せて、準天頂衛星5号機打上げ以降に実施予定の、広域電離層補正情報配信(技術実証)に係る参考情報も掲載しています。

今後のスケジュール
2022年2月28日 PS-QZSS-MDCドラフト版公開
IS-QZSS-MDC-001版公開
2022年3月 PS-QZSSにPS ドラフト版を集約
2022年8月~9月(予定) 準天頂衛星からの配信(試験)実施
2022年9月30日 MADOCA-PPP 試行運用(※1)開始
2023年9月 MADOCA-PPPにNAQU機能実装
2024年4月1日 MADOCA-PPP 本運用開始

(※1)試行運用のサービスは、本運用でもそのまま継続する予定です。そのため試行運用前にPS・ISを制定し、本運用でも受信機を継続利用できるようにいたします。今回、PSはドラフト版の公開ですが、3月中旬に正式版を公開予定です。ただし、NAQU(※2)については、2023年9月の機能実装までの間、通知に時間を要する場合があります。

(※2)QZSS運用者からユーザに対して、QZSSの運用ステータス(測位サービスの中断、性能劣化に繋がる運用イベントの計画、不具合などによる中断、性能劣化の実績など)を通知するシステム。

以上

関連記事