宝探しで理解する衛星測位(1)2次元(平面)の測位
「測位」とは、文字どおり「位置を測る」ことです。そのためには何らかの情報が必要です。衛星からの情報をもとにした測位を「衛星測位」と呼びます。その理解のために、簡単な例から順を追って説明していきます。
まず、2次元(平面)の測位を理解するため、砂浜での「宝探し」を例に考えてみましょう。
1) 砂浜にはヤシの木(A地点)と岩(B地点)があり、「ヤシの木(A)から25m」「岩(B)から45m」と宝のありかのヒントが与えられました。
2) そこで、ロープを2本用意して1本ずつヤシの木(A)と岩(B)に片端を結びました。そして「ヤシの木(A)から25m」「岩(B)から45m」のところで2本のロープを結び付け、結び目をつくりました。
3) 結び目を持って歩き回り、2本のロープがピンと張る場所がありました。そこを掘ると小さな宝箱が見つかりました。(海側にもピンと張る場所はありましたが、水中なので除外します。)
2次元(平面)では、位置が分かっている2点からの距離を測れば位置が決まる、すなわち「測位」ができるのです。
監修:久保信明(東京海洋大学 大学院 准教授)、構成:喜多充成、イラスト:西井 匡
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