H-IIAロケット36号機のコア機体公開
三菱重工業株式会社は8月25日、みちびき4号機の打ち上げに使用するH-IIAロケット36号機のコア機体を、愛知県海部郡飛島村にある飛島工場で報道関係者に公開しました。今回公開された「コア機体」とは、固体ロケットブースタ(SRB-A)と衛星フェアリング(衛星を保護するロケット先端部分の部材)を除く、エンジンを含む第1段・第2段機体の部分です。

H-IIAロケット36号機のコア機体
H-IIA202型で打ち上げ
36号機の機体構成は、固体ロケットブースタSRB-Aを2本搭載したH-IIA202型です。8月19日のみちびき3号機打ち上げに使用されたH-IIAロケット35号機は、固体ロケットブースタの搭載本数が4本のH-IIA204型でしたが、今回は6月1日のみちびき2号機打ち上げに使用されたH-IIAロケット34号機と同じで、固体ロケットブースタを2本搭載しています。これは、みちびき3号機の打ち上げ質量が4700kgであったのに対して、2号機と4号機は4000kgと軽量であるためです。
第1段機体
第1段主エンジン
第2段機体
第2段エンジン
衛星を格納するフェアリングはシングルロンチ用で、みちびき3号機の時は直径5mの5S型を搭載していたのに対して、今回はみちびき2号機の時と同じ4S型を使用しています。みちびき3号機にはメッセージ通信用のアンテナが搭載されて奥行きが4mを超えていたため、ひと回り大きい5S型が採用されましたが、4号機は2号機と同じサイズのため4S型を採用しています。打ち上げ時のロケットの全長は53mで、このうち衛星フェアリングの部分は12m、固定ロケットブースタは15mです。

段間部(第2段下部)のみちびき衛星打上用ロゴマーク
コア機体は機能試験を終了しており、出荷準備作業中で、今後は飛島工場を出荷後、海路と陸路を経て射場であるJAXA種子島宇宙センターに搬入されます。なお、フェアリングは、すでに種子島宇宙センターへの搬入が完了しています。また、固体ロケットブースタもすでに射場において燃料充てん済みで、コア機体起立後にコア機体に結合されます。打ち上げは、今年10月に種子島宇宙センターの第1射点から行われる予定です。
参照サイト
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2015年03月01日準天頂衛星システム整備に至る経緯
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2021年10月26日みちびき初号機後継機の打上げ結果
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2021年03月01日準天頂衛星初号機後継機の準備状況
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2017年08月09日みちびき4号機の機体公開
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2017年06月28日H-IIAロケット35号機のコア機体公開
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2017年06月16日みちびき3号機の機体公開
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2017年06月01日みちびき2号機の打ち上げに成功
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2017年04月26日H-IIAロケット34号機のコア機体公開
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2017年04月09日みちびき2号機の機体公開
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2016年06月24日石垣島追跡管制局(7)
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2016年04月29日主管制局(神戸)
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2016年04月27日久米島追跡管制局(9)
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2016年04月23日石垣島追跡管制局(6)
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2016年04月17日常陸太田追跡管制局(6)
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2016年03月21日石垣島追跡管制局(5)
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2016年03月19日久米島追跡管制局(8)
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2016年03月15日宮古島追跡管制局(8)
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2016年02月20日久米島追跡管制局(7)
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2016年02月16日石垣島追跡管制局(4)
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2016年01月26日常陸太田追跡管制局(5)
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2016年01月04日石垣島追跡管制局(3)
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2016年01月01日宮古島追跡管制局(7)
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2015年12月24日久米島追跡管制局(6)
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2015年12月16日石垣島追跡管制局(2)
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2015年12月11日久米島追跡管制局(5)
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2015年12月04日宮古島追跡管制局(6)
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2015年11月28日常陸太田追跡管制局(4)
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2015年11月06日久米島追跡管制局(4)
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2015年10月28日宮古島追跡管制局(5)
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2015年10月16日常陸太田追跡管制局(3)
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2015年10月09日石垣島追跡管制局(1)
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2015年09月17日常陸太田追跡管制局(2)
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2015年09月17日種子島/宮古島追跡管制局(4)
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2015年08月10日常陸太田追跡管制局(1)
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2015年08月10日種子島/久米島/宮古島追跡管制局(3)
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2015年07月30日種子島/久米島/宮古島追跡管制局(2)
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2015年06月22日種子島/久米島/宮古島追跡管制局(1)
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2015年04月28日2つの主管制局(常陸太田/神戸)
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2015年03月02日地上系と衛星系システム












