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みちびきの優位性
近年、独自に衛星測位システム開発し、整備を進めている国も増えてきましたが、みちびきはそれらの衛星測位システムにはない優勢性を持っています。多くの国が測位衛星を打ち上げている中、GPS衛星と高い互換性を持ち、一体で利用できるのは日本のみちびきだけであり、両方を1つの衛星群として扱うことができます。つまり、単純にGPS衛星の数が増えることと同じなのです。みちびきをGPSと一体で利用することで、同時に電波を受信できる衛星が増えて、高精度で安定した測位が可能になり、測定誤差を減らすことができます。
[参考] GPS近代化
GPS衛星には寿命による機能停止や故障の発生があるため、代わりとなるGPS衛星が計画的に打ち上げられています。また、新たに打ち上げられる際には、測位性能の向上を目的とした新型のGPS衛星に入れ替わります。
現在打ち上げが行われている衛星は、L5信号を配信している第2世代ブロックIIのFシリーズです。新型に比べ測位精度の低い第2世代初期「ブロックIIA」が現在8機運用されていますが、順次新型の衛星に置き換えられます。現時点で0.8mといわれているGPSに責任がある誤差が2018年までには0.4mにまで改善され、測位環境が大幅に向上します。
L1C/A | L1C | L2C | L5 | 誤差 | 2014年 | 2018年 | 2020年 | ||
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一周波 | II A | ◎ | ─ | ─ | ─ | 1~2m | 8機 | ─ | ─ |
II R | ◎ | ─ | ─ | ─ | 0.5m | 12機 | 10機 | 6機 | |
二周波 以上 |
II RM | ◎ | ─ | ◎ | ─ | 0.5m | 7機 | 7機 | 7機 |
II F | ◎ | ─ | ◎ | ◎ | 0.3m | 5機 | 12機 | 12機 | |
III | ◎ | ◎ | ◎ | ◎ | 0.3m | ─ | 2機 | 6機 | |
計32機 | 計31機 | 計31機 |
※「誤差」とは、衛星自身が送信する衛星位置の誤差のこと。
以上