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ユーザ環境性能評価:自動車(QSS:高速道路におけるSLAS測位状況調査)

2022年11月25日

・目的
ユーザがSLASを車両で利用する環境を想定し、ユーザ環境におけるSLAS測位精度を確認する。
※SLAS:サブメータ級測位補強サービス

・実施日
2022年1月14日~1月20日

・実施場所
関東近辺~静岡の高速道路、屋上駐車場

・計測場所
つくば-府中(圏央道、首都高、常磐道)
府中-静岡(東名・新東名高速)
府中-高崎(関越道)

計測した高速道路

・受信機
u-blox社製F9P、M8U(SLAS測位用1台、単独測位用1台)

・アンテナ
M8U付属パッチアンテナ(1本。1出力を分配し受信機へ入力)

・評価方法
真値:POSLV(車両に搭載したアンテナから取得したGNSSデータと、車両に設置したセンサ情報を統合し、算出した位置)
測位誤差:真値とSLAS測位、マルチGNSS単独測位の差
・実験機材

実験機材
実験車両
水平精度

※水平精度[m]はすべて95%値
※精度劣化の推定要因:周辺環境(遮蔽、マルチパス)

高速道路(圏央道、東名高速、関越道、首都高、常磐道)と屋上駐車場(高崎、つくば)における検証結果を表に示す。SLASはマルチGNSS単独測位より、利用可能な衛星数は少ないものの、車両での高速道路/屋上駐車場に置いて、それぞれ静止/移動双方の状態で、複数の受信機(M8UとF9P)にて、測位精度の改善を確認できた。
単独の方がSLASよりも測位精度が良いケース(表内 注)があるが、特定の時刻で衛星配置が良好ではなく衛星数の違いが測位精度に影響したためと考えられる。
95%値で水平精度1m以下の結果は得られなかった理由については、小型のパッチアンテナを使用したことや、道路周辺の建造物が影響したためと考えられる。
なお、高架下やビルに囲まれた場所など遮蔽環境での極端な測位精度劣化したデータは除外している。

以上

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