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サブメータ級測位補強サービス

衛星測位による誤差を減らすため、電離層情報などの誤差軽減に活用できる情報(サブメータ級測位補強情報)をみちびきから送信します。衛星測位の誤差の大きなものは、(1)衛星数が少ないことによる誤差、(2)電離層による誤差がありますが、衛星数が少ないことによる誤差は、サブメータ級補強情報で改善できる誤差ではないため、誤差軽減に寄与する主な情報は電離層情報となります。

電離層による誤差は、2周波受信機を利用することで解消できますが、現状の2周波受信機はまだ高価であることから、既存の1周波受信機を改良して利用することが望まれます。サブメータ級補強を送信するL1S信号は、一般に利用されている測位信号であるL1C/A信号と同じ形式の電波であるため、既存の受信機を改良することで受信することが可能です。

一般に、GPSなどによる1周波の衛星測位では、誤差は10m程度になると言われていますが、サブメータ級測位補強により、誤差1m以下で測位を行うことが可能となります。なお、データ処理及び送信に多少のタイムラグがあり、警報に数秒の時間を要するため、補正が遅れて測位結果が乱れる可能性があります。

また、補強情報を送信するみちびきだけではなく、補強対象となる測位衛星(GPS又はみちびき)が見えている必要があります。このため、見える測位衛星の数がビルの谷間などで少なくなった場合には、規定の精度が出ない場合があります。

このサービスは、主に歩行者・自転車や船舶などのタイムラグの影響を受けにくい利用者を想定しており、自動車で利用する場合には、他のセンサーと組み合わせて利用することが望ましく、ドライブレコーダーのように精度のよい位置情報を記録する場合にも用いることができます。L1S信号を受信することができる端末で利用することができますが、補強情報を常時受信し続ける必要があるため、モバイル機器で利用する場合には、バッテリーが課題となり、ハンディナビのような専用機器を想定しています。

なお、携帯電話の測位機能については、携帯電話基地局から独自の補強信号を送信しています。このため、携帯電話でサブメータ級測位補強を利用する場合には、山間・海上部、災害時などで圏外になった場合の利用が中心になり、バッテリー消費の少ないシンプルな画面の機器への導入が考えられます。

サブメータ級測位補強サービスの利用イメージ図

サブメータ級測位補強サービスのイメージ画像