みちびき(準天頂衛星システム:QZSS)高精度な位置情報を提供する日本独自の衛星測位システム

内閣府宇宙開発戦略推進事務局
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2022年度の活動報告

みちびきコミュニティでは、2022年度もみちびきを活用した新たなアイディア創発活動(MeetUP活動)を実施いたしました。
2022年度は、以下の3つのチームに分かれてアイディア検討を行いました。

・チーム1:有限会社彩文
 (テーマ)「みちびき」の信号認証を利用した公共「展示」施設の運営改善(コンテンツデリバリーチーム)
・チーム2:琉球大学・ドローンジャパン株式会社
 (テーマ)みちびきを用いた水中高精度測位の検討(水中測位チーム)
・チーム3:LocationMind株式会社
 (テーマ)「みちびき」信号認証の社会実装に向けた検討(位置情報セキュリティチーム)

2022年度MeetUP#1

第1回MeetUPは、オンライン・オフラインのハイブリット形式で議論を行いました。冒頭、内閣府 宇宙開発戦略推進事務局 準天頂衛星システム戦略室長が挨拶し、一般財団法人日本情報経済社会推進協会がみちびきコミュニティの全体方針を説明しました。続いて2022年度みちびきを活用したビジネスアイデアを検討するチームからは、検討の目的や体制、みちびきを利活用するポイント、ビジネス化を想定した場合に考えられる課題等を発表し、議論を交わしました。

2021年度から継続して検討を続けてきた水中測位チームは、水中でみちびきの高精度測位を利活用するサービスの検討状況と、その有効性検証に適した実証フィールド、実証項目等を発表しました。また、2024年度から新たにみちびき信号認証サービスが開始されることもあり、2つのチームが信号認証機能の利活用をテーマとして、それぞれ異なるアプローチで検討を行いました。

コンテンツデリバリーチームは、博物館等の公共施設で信号認証サービスを用いたコンテンツ配信サービスの実現に向た検討を行うことを発表し、位置情報セキュリティチームは、物流分野をターゲットに信号認証サービスによって位置情報を利用するサービスがどのように変わるか、またセキュアな位置情報にはどのような需要があるかを調査・検討することを発表しました。

終了後も技術・ビジネスに関する議論の続きで大いに盛り上がりました!

2022年度MeetUP#2

第2回MeetUPでは各チームが検討状況を共有しました。各チームとも第1回で発表したアイデアの実現に向け、実証実験のフィールドや想定するビジネスパートナー等、より具体的となった検討状況の発表と議論を行いました。水中測位チームの発表に対しては、既存の海底調査・深度調査との違いやみちびきを用いるメリットに関する議論を行いました。
また、信号認証サービスの利活用について検討を進める2チームは、信号認証サービスをいかに使いこなすか、他の認証基盤とどのように連携するかといった検討を行っていると発表しました。これに対し、信号認証機能を導入するビジネス上のメリットはあるのかといった議論を行いました。
各チームの発表に対して、チームの垣根を越え、各チームが抱える課題に対する助言や各チームのアイデアのブラッシュアップにつながる意見交換を行うと共に、法制度や省庁・業界団体における検討状況の情報共有もあり、さまざまな観点から議論を行いました。

【番外編】
2022年度は、過去にみちびきコミュニティに参加いただいた取り組みへの支援も行いました。
2020年度に参加した株式会社Ashirase(参加当時の社名:SensinGoodLab)、2021年度に参加した株式会社amulapoの2社が、2022年11月に開催されたビジネスマッチングイベント第10回Innovation Leaders Summitに内閣府の推薦企業として参加しました。
詳細は、以下のURLをご確認ください。
https://qzss.go.jp/events/ils_221205.html

2022年度MeetUP#3

第3回MeetUPでは、各チームがこれまで検討してきた結果の取りまとめと、今後の具体的なアクションを報告しました。実証実験への応募や継続検討といった結果が主なものですが、各チームの今後の取り組みに対して、エバンジェリストを始め、内閣府や準天頂衛星システムサービス株式会社も助言を行い、活発な意見交換の場になりました。
水中測位チームは、コストに対する議論を行ったのに加え、まずは技術的な検証を行うための実証実験を行うと報告しました。コンテンツデリバリーチームは、更なるビジネスモデルの深堀を行うために認証基盤サービスを提供する事業者と継続検討を行いつつ、実証実験の提案を進めると報告しました。
位置情報セキュリティチームは、信号認証サービスのニーズを深堀するための調査等の必要性の説明と、実証実験提案を進めると報告しました。

2022年度のみちびきコミュニティでは、各チームそれぞれ異なった分野における課題・目標について、技術的な観点のみならず、ビジネスや法制度といったさまざまな観点から意見交換を行いました。加えて、共通した課題を持つチームや事業者間で今後の協力関係や情報交換の継続についても話し合うなど、みちびきを利活用した新たなサービスの実現に向けた、網羅的な検討とアイデアを通したマッチングを行う場となりました。

みちびきコミュニティとは

みちびきコミュニティは、「みちびきのケーパビリティの正しい理解の浸透」「みちびきの認知度向上」「みちびきを活用した新しいユースケースの創出」などに取組む活動です。みちびきを活用したサービスアイディアを検討するMeetUP活動、情報発信活動を通して、衛星測位などの既存の業界外の方々も巻き込みながら、みちびきの新しい活用方法を創出していきます。

活動報告

最新の活動のご報告です。

※みちびきの配信サービスについては、こちらでご確認ください。

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