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ユーザ環境性能評価:海洋(QSS:船舶におけるSLAS測位状況調査)

2022年11月25日

・目的
ユーザがSLASを船舶で利用する環境を想定し、ユーザ環境におけるSLAS測位精度を確認する。
※SLAS:サブメータ級測位補強サービス

・実施日
[1] 2020年 7月10日、7月21日、7月22日
[2] 2021年 5月19日

・実施場所
[1] 横浜港、徳山港
[2] 東京湾

・計測場所
[1] 横浜、徳山(1)、徳山(2)
[2] 東京湾

・受信機
[1] ALPHA G3T(JAVAD)(SLAS測位用1台、単独測位用1台)
[2] u-blox M8U(SLAS測位用1台、単独測位用1台)

・アンテナ
[1] GrAnt G3T(JAVAD)(1本。1出力を分配し受信機へ入力)
[2] M8U付属パッチアンテナ(1本。1出力を分配し受信機へ入力)

・評価方法
真値:キネマティック測位により求めたアンテナ位置
測位誤差:真値とSLAS測位、単独測位(GPS+QZSS)の差

・乗車船とアンテナ

乗車船とアンテナ

・測位航跡

地図上の測位航跡

左地図:横浜 (2020/7/10 8:40~2020/7/10 14:59(JST))、右地図:徳山(1)(2020/7/21 9:00~2020/7/21 14:59(JST))(地図出典:国土地理院)

地図上の測位航跡

左地図:徳山(2)(2020/7/22 6:00~2020/7/22 14:06(JST))、右地図:東京湾 (2020/5/19 12:00~2020/5/19 13:00(JST))(地図出典:国土地理院)

水平精度

※水平精度[m]は95%値

横浜・徳山・東京湾での海上における検証結果を表で示す。いずれの測位結果もSLASの方が精度が良く、複数の受信機でSLASの測位精度改善効果を確認した。SLASによる改善効果を確認できた一方、95%値で水平精度1m以下の結果は得られないケースがあった。これは、受信機の性能に加え、船舶の構造物や海面からの反射波の影響が原因と考えられる。

以上

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